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約1年ぶりとなるKEMURI待望の4thアルバムは、10月発売とあって、秋を思わせるあずき色のジャケットにトンボが一匹、静止している。シンプルではあるが、よく見るとどこかの風景が写っている。
新しいアルバムを聴く瞬間は、ライブが始まる瞬間と似ている気がする。何が起きるかわからない未知の音と期待感。私自身、今年のフジロックで初めて彼らのライブを観、同姓・異性・年齢関係なく支持されるのには納得! 富士山を目の前に演奏した朝霧Jamも野外ならではの解放感があり、みんなハジけていた。アーティストと観客の間に距離はあるが、壁はなく、みんなが楽しみ最高の時間を過ごした。
彼らのアルバムを聴くのは今回が初めてで、最初にライブから入ってしまうとCDで聴くのは物足りない気はしてしまうのだけれども、又、新しい彼らの一面が感じられた。2曲目の「rockin'」では「死ぬまでロックし続けるだけさ」と言い切っている。かっこいい〜。ロックとは言っても全体的に明るく前向きな詞である。「自分たちはこれからも進み続ける」という強い意志が音からも詞からも感じられる。何とも頼もしい。
昔のKEMURIの方がいいと言っている人もいるが、昔は昔、今は今。根っこである、「スカ・パンク」は変わっていない。Bassのツダ、Guitarのミナミ、Drumsのヒラ
ヤ、3人がそれぞれ曲を作ることによって、1つのアルバムにいろんな音が入っている。今まで積み重ねてきた幹は太く、頑丈になり、新しい枝が伸びている。どういう風に成長するか見守るのもおもしろい。挑戦している彼らはパワフルかつ新鮮だ。13曲37分16秒はあっという間に聴き終わってしまう。短いが中身は詰まっている。彼らが新しく吸収した事、感じた事を思ったままに演奏しているじゃないだろうか。そして必要最低限というか、ムダなものは切り捨てているといった感じだ。秋晴れのようにすがすがしい。そして、スカはジャマイカ産まれの音楽とあって、自由かつ陽気、寒さを吹き飛ばす。Bass、Drums、GuitarにSaxとTrumpetが加わりいい味をだすんだわ。
私たちが彼らの生み出すものを受け入れ、それぞれ何か感じ、彼らにその事ぶつければ、又、彼らの何らかの栄養になるだろう。歌詞カードに「KEMURIからどうもありがとう」と1ページにわたって、彼らのに関わった人々の名前が書かれている。何だか心温まる。
只今、KEMURIは成長中。
reviewed by aya.
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