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"三輪バギー"
(国内盤)



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 浅井健一がつくる歌はまるで絵本のように、目をつぶるときれいな世界が広がり、物語が始まる。そして、浅井健一がつくる歌全てに優しさがある。

「38speciai」のように悲しい物語の絵本にも、「high school」のように、乾いた、単純な思いを描いた絵本の中にも、当然「三輪バギー」の中にも、浅井健一の優しさが感じられる。「お前の首飾りを今すぐひきちぎって、あの崖から投げ捨ててやるぜ」という詩で、「お前には首飾りは必要ないし、いらないんだろ。でも、捨てられないんだろ。それなら、俺がブチ壊して捨ててやる。もう二度と見つからないようにね。なにがあっても大丈夫だよ。壊したのは、俺だし、捨てたのも俺だから。」僕は、こんな風に解釈した。

 浅井健一の詩がとても好きで、きれいだと思うのは、内容が自分に正直に書いてることもそうだけど、日本語だからというのが大きい。浅井健一の絵本はほとんど日本語でかかれてあって、僕たちが聞いてすぐ理解できる。浅井健一がbjcをやっていた頃のインタビューで「bjcは世界進出をしないのですか?」という質問に、「やってもいいけど、歌詞を英語にしないといけないでしょ。俺英語できないから。」と言っていて、達也か照井さんが、「英語になるとベンジーの詩の世界がうまく表現できなくなってしまう。」といっていた。これってすごく大事なことだと思う。日本人には日本人にしか、表現できないことがあって、そうじゃない国の人には、その国の人にしか表現できないことがあって、文字で表現するとなると、自分のつかっている言葉じゃないときれいな表現はできないと思 う。感情を全て文字で表現することはできない。けど、一番感情に近い表現がで きるのは自分たちがつかっている言葉だと思う。

 音楽はいろんな力を持っていて、そこにある言葉は大きな力を持っている。問題提起する言葉があれば、バカかと思うほど明るい言葉もあり、励ます言葉もあれば、自分という人間を、人間をいやになってしまう言葉が。それらが、全て本物だと、感動し、本気にしてしまう。でも、それらが、僕たちの使っている言葉じゃなかったら、その言葉に含まれている感情はわからない。100パーセント合っている翻訳なんてないのだから。一つの言葉にしても、表面的な意味のしたに莫大な内容があり、大量の感情がふくまれているのだし。だから、いろんな想像ができる、日本語だらけの浅井健一の詩が歌が好き。ただかっこいい!ということが一番最初にくるのだけど。

 最後に素晴らしい歌をつくってくれた、sherbetsに感謝。


reviewed by yohsuke.
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