スーパーカー

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"Strobolights"
(国内盤)



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 ミュージシャンによっては作風がどんどん変わっていく人がいる。私の場合、その変化によって嫌いになってしまう人が多い。きらいにまでならなくても、「昔はよかったなー」と思い返すことがある。そして私にとって、そのアーティストの一番好きな曲というのはたいてい一昔前のものだ。極端な例でいくと、奥田民生の場合、ソロとしての作品よりユニコーン時代の曲のほうが好きだ。

 同じ人が作っているのに前のほうがいいというのは私の感性が進化してないと言うことなのだろうか?

 だがスーパーカーに関してはその法則は当てはまらない。デビュー作「cream soda」の好きを100としたら、今回の作品「Strobolights」は110ぐらいだ。これは私にとってはとても珍しいことで、この法則が当てはまるのはスーパーカーだけだ。なぜなのかはわからないがそうなのだ。その変化が大きすぎるせいだろうか?

 スーパーカーの初期の作品はざらざらしてる感じで、例えるなら学校でよく配られていたわら半紙のようだった。でも最近のスーパーカーの曲はつるつるしてて透明感のあるセロハン紙のようだ。

 「Strobolights」をはじめて聞いたのはラジオだった。スーパーカーのものとは知らず聴いていた。それは、そのラジオから流れてくるどの曲とも違っていて、どの分類にも属さない独立した曲だった。

 イントロから驚かされた。よくテレビなどの宇宙のシーンで流れてるようなピポパポという機械音で始まっていた。音楽としては今まで聞いたことがなかった。いったい誰の曲だ?と思いながら聴くうちに、ミキちゃんの透明感のある声が聞こえてきた。「これはもしや」と思い熱心に耳を傾けて聴いた。ピポパポという音は一貫して流れ続けている。バンドなのにギターの音もドラムの音も聞こえない。近未来的な音が続いている。昔、21世紀はこうなるだろうと予想されていた、車が空を飛んだりロボットがいたりする未来の曲だ。スーパーカーは時代の十歩ぐらい先をいっている。いっているにもかかわらずみんなに受け入れられているから不思議だ。


reviewed by とだかなこ.
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