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このKing Adora。誰もが外見を見てひいてしまいそうな強烈性。あまりにとげのありすぎる発言。初期マニックスと比べられる事の多いこのバンドだが、あえてそんなマニックスを裏切り者と呼び、敵とする態度。そしてきわめつけはアルバム収録時間、38分。これでしょ、本物のパンクって。
セクシュアル性を過激に意識し、ナルシズムを前面に押し出した歌詞は初期Suede、そのポップなサウンドに乗せて流れる独特なMelodylineはMansun... と表現するのが一番わかりやすいだろう。各バンド、初期がついて申し訳ないのだが、このバンドも初期、とついてしまうバンドになるかもしれない。このバンドがマニックスのように解散宣言をしたとしても違和感を感じないだろう。それほど過激で先が見えないバンドである。これから何をやりだすか、どんな方向に進んでいくかなんて全く想像できない。
アルバム前半は彼らのシングル曲の連打であり、そのポップとグラムの交差する曲群に、悪い毒を投与されてしまったかのように酔いつづけてしまう。そして彼らの曲の中でも名曲と呼ばれている(めちゃめちゃHoleのMalibu似の)Suffocateでアルバムは終わる。個人的には、Extra Tracksと表された中のScream And Shoutという曲が一番のお気に入り。グラム特有のぎりぎり感のあるMelodylineに、(Suede在籍時のBernardのギターのぎりぎり感とも表現できそう。)Punkの爆発感をうまくミックスさせた感じ。ギターが暴れるのにギターバンド、って感じじゃないし、かといってこてこてのグラムってわけでもない。とにかく、グラム、ニューロマ、Hardrock、Punk全部合わさっている。
このバンドは3分のポップソングより、2分のポップソングの方が気持ちよいことを証明してくれたのではないだろうか。一時間半続くライブよりも、40分でアンコールなしで終わるライブの方が客に快楽を与えることを教えてくれたのではないだろうか。
とにかく、アルバムの内容はあるし、Visualだけでは終わらないバンドであることはたしかだ。そして最高のライブバンドであることも。
好き嫌いははっきりわかれるバンドだと思うので、各個人で判断を下してほしい。
reviewed by 高橋絵里.
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