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90年代のアメリカロック・メタル・オルタナシーンをいつでも引っ張ってきた天才ミキサー、Andy Wallaceはやっぱり21世紀になってもアメリカオルタナシーンを革新し続ける。At The Drive Inの登場もすごかったけど、このLINKIN PARKは間違いなくLIMP BIZKITブームを押しのける勢いでオルタナファンに受け入れられるに違いない。まさに大型新人の登場だ。
最もわかりやすい言い方をするなら、第2のLIMP BIZKIT? リンプの前作のアルバムを引きづっているような音の作りなんだけど、あんなに軽く感じなくて… リンプかと思っていたら、あの哀愁ただようメロデイラインとさびの爆音がまったくNINだし。ただ、NINよりも重くないのも特長だ。いわゆる今のアメリカオルタナシーンをうまくとらえていて、それでいてもっと進化したかたち、といえる。メロデイラインはよくできてるし、音作りはNINから受け継いだと思われるデジタル感と、ラップにはどのミクスチャー系バンドにもない本物を感じる。ちょっとちがうかもしれないが、デーモン・アルバーンがスタートさせたGorrillazであったり、元レイジのザックがRoni Sizeに参加したりした、そんな革命にちかい音楽界のヒップホップとロックの融合の最も新しい形、と、このバンドの音を表現してもいいだろう。
久しぶりに聴いていて奥まで入れるアルバムに出会った気がする。まず、全曲が名曲だし、どの曲を聴いてもシングルカットできる可能性を感じる。リンプの前作のように、似たった曲が並んでるわけでもないし、各曲が孤立していて、それでいて同じテーマを含んでいるような感覚を覚える。11曲目の"Cure For The Itch (インスト)"は、特に他の曲とは違っており、彼らの音作りの完璧さを証明させてくれるような、そんな仕上がりになっている。まるでDJ Shadowを思い起こさせる。なぜDJ Shadowかといったら、やっぱり彼の音の特長である哀愁とデジタル、そしてヒップホップへのこだわりがこのLINKIN PARKの特長でもあるからだと思う。そういえばDJ Shadowもロック・ヒップホップのうまい融合に成功した第一人者でもある。
一回通して聴き終わっても、最初からまた聴きたくなってしまう。まさに私はこのアルバムの中毒になっている。最新シングルのTrack5、Crawlingなんて、イントロで鳥肌が立ってしまうんだから。。。
reviewed by 高橋絵里.
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