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21世紀を目前に迎え、遂にスマッシングパンプキンズがその活動に終止符を打つことを発表した。今月行なわれるジャパンツアーで彼らの勇姿を拝めるのも暫しのお別れとなり、目や耳に焼き付けに脚を運ばれる方もいらっしゃるでしょう。その中心人物ビリー・コーガンがチープトリック大好きなのはご存知な方も多いかと思います。以前地元で開催された彼らのコンサートに飛び入りで参加したのも伝えられましたから。チープ・トリック直系、ビートルズの孫世代にあたるのが同じシカゴ出身のイナフ・ズナフ。'89年のメジャーデビュー以来、メンバーの脱退やレーベルのドロップと紆余曲折を経て、今回10枚目に当るアルバム「10」をリリース。一昨年待望の初来日公演を大盛況に終え、今年5月には2度目の来日公演を果たし、会場を笑顔で一杯にしました。
今回のアルバムは前作「パラネルフェイリア」に引き続き、ビリー・コーガンがギターで参加。サウンドの方はよりチープ・トリックの様にローで、楽曲はビートルズの様に私たちの耳に残る素晴らしい感じになっています。メジャー・デビュー当時の音を知ってるヒトにはポップになって来たなって思うヒトもいるかと思います。が、その分楽曲はアルバム・リリース毎に練り上がって熟成されて来ました。切なくなるメロディに、ポジッティヴな詞、ソングライターで兄弟でもあるドニー・ヴィとチップズ・ナフの魅力が充分詰まっています。今回はボーナストラックとしてデヴィッド・ボウイの「ジーン・ジニー」をカヴァー。ライヴでもナマナマしく演奏していました。
スティーヴ・スティーヴンスやマテリアル・イシュー等とも交流のあるズナフ。ロバート・パーマーからもコラボレートしないかと打診があったり、チューズデーズ(当時はチューズデー・ガールズ)、ポール・ギルバート、ワイルドハーツも彼らの曲をカヴァーする程アーチスト内でも知られています。関東方面では3曲目に収録されている「ゼアーゴーズ・マイ・ハート」がラジオでよく掛かっていて曲だけご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。今作は洋楽ポップスが好きな方にも充分愉しんで戴ける作品になっているかと思います。
reviewed by 水津千尋.
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