Oasis

Oasis

"Standing on
the Shoulder Of Giant"
(国内盤 / UK impport)


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Oasis

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 これはオアシスが初めてその歩みを一旦止めた、そういう作品だと思う。それはもちろん停滞を意味するとも言えるかもしれない。けどもそこには本当の今の自分の姿を鏡に映してみたありのままの姿を描写した生々しさが溢れていて、それはかえって私の心に彼等のどのアルバムよりも深く浸透してきた。オアシスはもうそのデビュー当初から、とにかく猪突猛進という感じで突き進んできたイメージが強すぎるくらいに強いが、それは彼等が本当にそう望んでそうなったものであるのか・・・? 今から思えばそれは非常に疑問だ。

「Morning Groly?」は確かに「Nevermind」に匹敵するくらいのポップ・マジックを奇跡的に放った作品であり、世の何千万人の重い腰を上げさせた。それはニルヴァーナ以来始めてポップが物質的・精神的な意味も含めてのポップであった一瞬だと思う。誰にも理解・共感でき、心を躍らせてくれるうたがそこにはあった。しかしオアシスという屈強の集団を持ってしても流され、やや自分を見失ったまま、しかしそれでもやみくもに明日への希望を歌った「Be Here Now」を通過し、そしてこの「Standing〜」に至る。ここにはノエルからの回答は何一つ提示されていない。示されているものがあるとするならば果てしない自問、そして決して答え合わせをする事が出来ないいくつもの解答例だろう。ふっとその歩み(暴走?)を止めて自分の周りを見回した時にやっと気付く孤独、そして絶望。その全てに対しての虚無を歌った「Where did it all go wrong?」が今のノエルの立ち位置を指し示している。

 全体的に支配している音は硬質。そして徹底して以前のオアシス・メロの甘さを抑えたアレンジが目立つ。ここに記されている決意は、クソのような現実は続いていくという事。そしてその上にしか僕等は生きられない、それもまた現実だという事実。ならば、「Little James」のような魂の祝福や「Gas Panic!」の混沌、「RollIt Over」の自我の境地、その全てが「あり」なのだ。彼等はポップである自分達を初めて肯定した。ココにはもはや狂騒はない。しかし、それと引き換えに本当に真摯な、表現する事の意味を奪還した。彼等は自力で流れを引き戻した。自らがデビュー・シングルで語った「I Need To Be Myself」を今やっと本当の意味で手にした。傑作である。


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