エルヴィス・コステロ at NHKホール in Tokyo(1999年12月15日)
ロック界のパヴァロッティ!?
 今年2月に引き続きスティーヴ・ナイーヴとの来日でしたので、最初は同じような内容になるのではないかと、いささか不安がありました。
 ところがいきなりロック・ナンバーの新曲「Alibi Factory」からショーがスタートした時、不安がいっきに吹き飛びました。そう、これは明らかに「ペインテッド・フロム・メモリー」のツアーと違うんだ、とすぐに気が付きました。実際、同アルバムからのナンバーは3曲に減っていて、代わりに未発表の新曲を8曲も聴かせてくれました。

 前回と大きく異なる点は、「Clubland」や「Green Shirt」で打ち込みドラムを使っていたところでした。

 また、それ以外の注目すべき選曲では、「I'll Wear It Proudly」や「Indoor Fireworks」等の地味な人気ナンバーや、「Big Boy」「Oliver's Army」と「アームド・フォーシズ」から3曲の演奏、「Chelsea」、「Everyday I Write The Book」のマージー・ビート風ではなく、レコードに近いスイルでの演奏が挙げられます。

 本編(70分)の最後の曲「I Want You」の後半、セクシーにささやくように唄ったかと思うと、狂ったようなシャウトを聴かせとのが圧巻でした。

 アンコールは全部で4回で、久々にジャズマスターを弾く姿も見られました。 4回目のアンコール、「I Still Have That Other Girl」以降は総立ちで(同曲のようなバラードは座って聴きたかったのですが…)、開場の雰囲気を察したコステロは「Red Shoes」「Radio Radio」「Oliver's Army」とアップテンポな曲を続けました。  最後はお約束の「Couldn't Call It Unexpected #4」のアンプラグド・ヴァージョン。

 来日する度に唄が上手くなるコステロに“ロック界のパヴァロッティ”との称号を与えたくなります。

 「She」の大ヒットにより、いささか以前より女性客が増えたと思いますが、そんなファンよりも、古くからのコアなファンを満足させた選曲にコステロの真の「ひねくれ魂」を見出せました。

Reported by RUSTY(SOMETHING-ELSE).


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