blood thirsty buthers at 心斎橋クアトロ in Osaka(1999年8月30日)
 フジロックの後、変に満足感を持ってしまい田舎に帰って1ヵ月ほどまるで 隠居したかのようにのんびりと暮らしていたけれどやっぱりそんな生活はチ ト早すぎる。やっぱりライヴに行こう!ふらっとブラッドサースティブッチ ャ−ズを見てきました。

 僕はシンプルな3ピースのギターバンドはあまり聞かないし、ブッチャ−ズ のこともあまり知らないけれど、ブッチャ−ズの「2月」という曲は大好きで よく聞いている。だから当日もこの曲目当てにいったようなものだった。

 「今日はたくさん来てくれてありがとう」そんな言葉からライヴは始まり ギターの轟音が響く。かなりデカくてぶっきらぼうな感じだけれど不思議と 騒くはなく自然と耳に入ってくる。待ってましたとばかりに客席ももみくし ゃに...と思いきや、むやみに暴れ出すようなお客はほとんどおらず、体で リズムを刻んでステージに見入っている。本来モッシュ派の僕としては少々 肩透かしを食らった感じだったけれど、ライヴが進むにつれてなんとなくそ の意味が分かった気がした。みんなボーカルの吉村さんの「歌」とか「詩」 を聞きたいのだ。それは歌唱力とかではなくて、吉村さんの顔をしかめなが ら歌う姿勢、不思議と魅力的な声、素直な詩、全てがまっすぐな感じ。ライ ヴで歌を聞いていたいと思ったのは久しぶりだ。勿論その歌を支える荒いよ うなやさしいようなとても人間っぽい3人のプレイもカッコイイ。会場全体 にポジティブな一体感が広がる。そして名曲「2月」...イイ!僕の心をガン ガン揺さぶって素直に感動できた。個人的にはこれを聞けただけでかなり満 足だったのだが、ステージ終了後も自然と拍手は鳴り止まない。ガーッと盛 り上がった後の勢いから起こる拍手(これもいいけど)ではないお客の本当 に自然で素直な拍手。そんな会場の雰囲気にまた感動。もちろんブッチャ− ズも答えてくれて2曲のアンコールでライヴは終了した。

 吉村さんが1、2曲終るたびに言うぶっきらぼうな「ありがとう」、そして 最後に言った「これしか言えないけどありがとう」と言う言葉。一言だけど それだけで十分だ。素直に「こちらこそ」という気持ちになった。ブッチャ −ズのだす音は聞く人を素直に前向きにさせるようだ。もしかして癒し系か も?イヤ、そんなかったるいもんじゃないな。

 アルバムのカヴァーをデザインしたジミ−(大西)ちゃんのことを吉村さ んは「あの人はまっすぐなひとです!」と言っていたけれど、もしそれをジミ −ちゃんが聞いていたら得意の返しでブッチャ−ズに言うでしょう「おまえ もな!」と。

 こういう雰囲気のライヴも結構イイ。

Reported by 富田純司


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