Erin Forever at 心斎橋ミューズホール(1999年6月1日)
 何も期待せず遊びに行き、ニコニコしながら帰った経験をお持ちの方もいらっしゃ るかと思います。今回は正にそんな感じでした。

 某誌で「招待券プレゼント」の告知を見るまで、彼女の事は全く知りませんでし た。資料によれば、アメリカはコネチカット州生れの19歳。パット・ベネターの歌 唱力、デボラ・ハリー(祝・復活ブロンディ!)の妖艶さ、スージー・クアトロの ロック・スピリッツを併せ持つと記してあります。はてさて、その結果は…。

 約10分押しでスタートした当日。バック・バンド4人が先ず現れ、音を発した瞬 間、自分の耳が少し反応しました。お客の入りも少し寒い会場とすきっ腹にズシンと 響いて来ました。ブッ太いロックンロールがスピーカー越しに聞こえて来たのです。 そして彼女が現れた時、自分の眼を疑いました。昨年フジ・ロックにやって来たガー ビッジのシャーリー・マンソンに似ていたのです。コレでもかっと云うようなアイ・ シャドー、囁くようなMC。見た目はシャーリーでも歌になるとガッツ溢れるロック 姉ちゃんでした。身体をくねらせたり、前の方のお客さんには胸をチラつかせたりと 会場内を煽ります。ギターのジミー・ボーンズも大きなアクションで動き、キーボー ドのスコット・ビルドナーは妖しい音色を奏で、ドラムのアーロン・ブルックスは 「ウルセーよ!」と云う位ハード・ヒッティングし、ベースのアリソン・ジョーンス は「火炎放射ロック・バンド」ナッシュビル・プッシーのような格好で確実にリズム を刻み、盛り立てます。ポップな曲も演奏していましたが、矢張りロックンロールで しょう。悲しいかな途中で退場するお客さんもいましたが、アンコール迄1時間強 シッカリとステージをこなしました。デビュー・アルバムと来日のマキシ・シングル からの曲を中心にしたモノでしたので、同じ曲を2度プレイしていました。出来れば 他の人のカヴァー等を演奏してくれる方が嬉しかったのですが、それは次回の際にと 云う事で。

 ホール程の貫録がある訳で無く、L7程の激しさがある訳でも無し、若さ故の勢い で突っ走りますが、こう云ったアーチストがこれからも出て来る事を願ってます。

 では。

Reported by 水津千尋


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