Shinsaibashi Quattro on the 29th April '99
 2年前に観たライヴの強烈な印象とセカンドアルバムのあの気持ち良さを求めて期待大で望んだ今回のラ イヴ。

 少し長めのDJタイムが終わると、ステージ中央にキノコのようなクラゲのような青や緑に光る物体が出現。 よく見るとその下に人が。ボアダムスにサポートシンセサイザーとしても参加するイズミキヨシさんである。 無邪気さの中になにか危ない感じを秘めているような音は不思議と心地よい。でも観客の反応はイマイチ。 ライヴとクラブとの違いだろうか、ほとんどの人が踊らず、じっとステージを観ているだけであった。

 次はギトゥーの登場。(OO|OO以上にギトゥーが観たかった。)グラムつながり?という二人は山本精一さ んが全身白づくめ、ブラボー小松さんは上半身黒に銀のスパンコールパンツとかなりエキセントリック。見 た目は正反対だけれど二人のギタ-は完全に溶け合っている。スペイシーでトランシーでダイナミックな音響 の広がりに身をゆだねていると、なにげにOO|OOが登場。DJならぬGJという名目のギトゥーはいっしょに一 曲目をプレイしてつなぎの役割を務め去って行った。

 いよいよOO|OOであるが、なんだ!メンバーが発光してる!見ると体中に蛍光塗料でペイントしている。 その姿はまるで宇宙に点在する銀河のようで美しい。しかし演奏もこれからというところで突然演奏中断。 なんとヨシミさんのギターのアンプが故障。思わぬトラブルでテンションが落ちてしまうのではと不安だっ たのだが余計なお世話だった。ヨシミさんは「機械やからこわれることもある。」と言ってさらりと演奏 開始。さすがだ。トライバルなタイコのリズムやヨシミさんの「ウキャー!」と叫ぶ声はなんとも言えな い高揚感があって僕の細胞一つ一つを躍らせる。

 テクニック的なものは正直...だけどそんなのたいした問題じゃない。だってこのバンドは突き抜けてる!パンクだって祭りだってそうだ。そういう感覚と押さえきれない本能みたいなものをOO|OOには感じる。そして僕は笑いながら飛び跳ねている。ハッピ-な空気 に満たされながらライヴは続く。すると何と再びギトゥーが登場!実はここからのギトゥーがすごかった。 OO|OOのラストをいっしょにプレイした後二人のギターに変則的なビートが加わりすさまじい音の波が押し寄 せてくる。その音圧によって体の存在さえも失われそうだ。鳥肌が立った。音が完全に物質としてそこに あった。そして山本さんは半ギレだった。(笑)正直OOO|OOよりすごかった。すごいものを最後に経験して しまった。

 ライヴ終了後は本当に来て良かったと思った。なぜ女性と言うフィルターを通すだけで音楽はあんなに優 しくなるんだろう。宇宙からやってきたナゾの民族は期待を裏切らない、宇宙や大地にまで突き抜けた素 敵な祭りを見せてくれた。そしてギトゥーも。ただ最後の観客の一人とスタッフの人とのこぜりあい(絶対 観客が悪い)がなければもっと幸せだったのに。ちょっと腹立った。壁が出来た。

Reported by 富田純司


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