REEF - Rides
 「Oilight now !」の掛け声と共に戻って来ました、ヤツらが。

 ツェッペリンやフリーの様だと耳にして、チェックした1st。 輪郭がボンヤリしている感じ(浮遊感とでも云いましょうか) で、間もなくして中古盤屋へ。何曲かは気に入った曲も在っ たのですが。

 初来日公演には最初余り気が進みませんでした。CDの 印象がありましたから。他に予定していたコンサートがキャ ンセルになったりして、時間とお金にゆとりが出来たので会 場である心斎橋クラブ・クワトロへ向いました。当時は煽りも あまりなくソコソコの入り。ストゥールに座ってゆったり観よう としていました。しかし、始まった途端その気持ちは素っ飛ば されてしまいました。U.K.の若き4人組が繰り広げるパフォ ーマンスにK.O.されました。一際ゲリーのヴォーカルには圧 倒されました。アルバムと違ってこちらに迫ってくるのがヒリヒリ と伝わって来ました。

 長期のツアーを終え、2ndの制作に入ったと聞き、ライヴの様 な音になるのか不安と期待が両方湧き起こりました。プロデュー サーにジョージ・ドラキュリアスを迎えたと目にし、不安は期待へ 変って行きました。最初のシングル“プレイス・ユア・ハンズ”を聴 いて、「やってもーたでコイツら」と胸の中で叫んでいました。全英 1位になった“グロウ”はゲリーのヴォーカルのみならずバンドの サウンドがシッカリして来ました。ロックしてるだけでなく、グルーヴ 感が増していました。古くからのブリティッシュ・ロックに現代の感覚 を取り入れた彼ら独自のサウンドにジョージ・ドラキュリアスと云うエ ッセンスが上手い具合に調味されました。この時のツアーではプロ 根性を発揮したIMPホールで行なわれました。ボロボロの状態でもや り遂げたライヴ。一緒に行っていた会社の後輩は少し期待外れの 様でしたが、今度のツアーでは充分愉しめるのではないでしょうか。

 で、ソノ新作“ライズ”。この4月に出たアルバムの中でとても愉し めるモノでした。オープニングを聴いた瞬間「サバス?!」と思って しまいました。しかし聴き進んで行くに連れ、身体が自然と揺れて いました。前作より横揺れ度が増した感じでしょうか。よりリーフ の音が成長したと言えるでしょう。カラスの兄弟へのU.K.からの 返答と云われることもありますが、違うのでは。カラスはカラス、 リーフはリーフと其々に独自の音が出来ています。“Na,Na,Na,” と大合唱になりそうな“スウィーティー”、何人が横揺れするんだ“ラヴ ・フィーダー”、前作の“ロボット・リフ”に近く終盤に行くに連れツェッ ペリンっぽさが出る“ファニー・フィーリング”など聴き応え充分。ゲスト にベックの父ちゃん、スライ(アンタは何時戻って来るんだー)の娘、 前作に引き続きベンモント・テンチが参加。彼らのサウンドに幅を持た せています。本国では‘A’(エース)とツアーに出るとか。ツアーで更に 磨きを掛けて、次回の来日公演に挑んで欲しいものです。アーチストと オーディエンスの間のケミストリーが生れるように万全の状態で我々も 行きましょう。その為にも今作を聴いて横揺れしましょう。若きグルーヴ ・マスターたちと共に叫びましょう。「Oilight now !」と。

Reported by 水津千尋


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