5ツ星級のライブアクトである。去年JSBXのサポートとしてヨーロッパとアメリカをツアー。JSBXを食うほどオーディエンスを印象づけた。それから6ヶ月、今回彼ら単独でのツアーである。片やモータウンの伝説、片やLAパンクロックと言う極端な取り合わせだが、これがライブに鋭いメリハリを付けていて面白い。MrリズムとCountdowns。他では絶対味わえないロック経験だ。前回同様、初めCountdownsだけが登場。1曲目Got ItGoin'Onからヴォーカル兼ギターが十八番「ギター内熱唱」を披露(文字通りギターの中で歌う)。続くLove Her SoやCounty Bluesでも、ギターを使った荒業を見せる。後者では「Help me・・・」と言って泣くシーンを入れたり、ショウの要素充分。フロントマン大活躍だ。音はガレージ系且つタイト。全体として過剰な程にエネルギッシュである。特にドラムがすごい。Crawlin' Back to Youのドラムとヴォーカル・ギターの掛け合いは必聴必見。ここまで緩急を使い分けて曲の前面に出て来るドラムも珍しい。 大体6曲ほどやった所で、少し間を置いてアンドレが登場。真っ青なスーツに赤いネクタイ。さすが“Mrリズム”、見せる事も忘れない。 彼のライブを見たことの無い人は少なからずショックを受ける。先ず語り掛けるような歌唱法と独特のダンス。そして時に際どすぎる歌詞に、露骨なジェスチャー。なかなかタフなライブ、お上品な人々や古いタイプのフェミニストには厳禁である。
一方Agile, Mobile & Hostile やI Wanna Be Your Favorite Pair Of Pyjamasの古典的なロックは、Mrリズムの真髄。うねるようなギターにアンドレが絶妙のリズムで歌詞を乗せてゆく。 途中真っ白のスーツに衣更え。アップテンポのロックチューンCar With The Starでライブはハイギアに。アンドレとCountdownsの掛け合いが傑作だ。“I'm a bad mother fucker!”“He's a bad mother fucker!” 彼らは今夜もオーディエンスをどこかへ連れ去った。 ----------------------------------------- ちなみに日本ではあまり知られていないので軽くバンドの紹介を追加しておきます: アンドレ・ウィリアムスは“Mrリズム”とも呼ばれる、モータウンの伝説。プロデューサーとしてティナ・ターナーやレッド・ホット・チリペッパーズ等を手がけている。かつてはジョージ・クリントンのFunkadelicにも参加していおり、最近ではJSBXのAcmeに名前がクレジットされている。最新作はSilky。今年中にアルバム発売の予定。 一方CountdownsはLAベースのパンクロックバンド。地元のカレッジチャートやラジオ曲で人気、ZekeやNashville Pussyと同じSchooch Poochに所属している。アルバムRight on Sound。ちなみに彼らは現在秋頃を予定に日本に来る準備を進めているそうなので、乞うご期待。 Reported by N.M. 無断転載を禁じます。The copyright of the text belongs to N.M. and the copyright of the photos belongs to Marie Meiji. They may not be reproduced in any form whatsoever. To The Top. |