Jenny Lewis @ Shibuya Club Quattro (1st Aug '06)
ジェニー・ルイス初来日!
夏の初めのささやかな願いが、半分叶った形になったとも言うべきか、渋谷QUATTROでのTHE LIKEの単独公演のオープニングアクトに急遽出演というこの日の公演。それは40分弱の出演時間だったけど……感無量のLive。
彼女達は本来FUJI ROCKに出演するために来日し、この日の公演も予定外だったのか急遽1週間ほど前に発表されたりと、恵まれているのかいないのか(FUJIの方も他のバンドが急遽キャンセル→出演という事もあったりして出演ステージ数も増えたようだ)、関係者の尽力によるものなのか、単なる行き当たりばったりなのか、ジェニーは運に恵まれているのか、単なるお人良しなのか……、多くの部分は今のところ詳細は不明なのですが、でもそれはきっと彼女のステージを、自分の目と耳で、しっかりと見届けた観客だけが知っている……はずだ。
この日は全8曲のみの演奏ではあったが、初めて聴いたその音楽は、予想していたものよりも遥かに力強く、そして逞しく、FUJI ROCKでの疲れなどどこ吹く風、アメリカで生きる彼女達、彼達の音楽の豊饒さを垣間見た。FUJIには諸事情があり行けなかった私でしたが、本当に来て良かったと思った。
バンドのメンバーはJenny Lewis(Vo,AG,key/Rilo Kiley)とChandra Watson&Leigh Watson(Cho,Per,etc.)にプラス4人の男達で構成。Johnathan Rice(AG)、"Farmer" Dave Scher(Key&RapSteelG/Beachwood Sparks/The Tyde)、Jason Boesel(Dr./Rilo Kiley/Elected/Bright Eyes)、Michael Runion(B)(Johnathanは昨年1stアルバム"Trouble Is Real"をリリースしたアコースティック青年。映画"ウォーク・ザ・ライン"ではロイ・オービソン役で出演しサントラにも参加。他のメンバーもそれぞれのバンドで活躍する実力者達だ)で合計7人。男達は「Rise Up With Fists!!!」のPVと同じウェスタン調の黒シャツを着て、なかなか激しくロックな演奏していたところに非常に好感を持った。特にドラマーはエイトビートでハイハットを刻んだりすることはほとんどなく、スネアの軽快な叩きっぷりだけで、ロック&ウェスタンの情熱を演出していて気持ち良かった。アルバムで聴けるような、しっとりと落ち着いたカントリーソングも、彼らの手とジェニーのソウルにかかれば、たちまちロックの魂が首をもたげ今にも飛び出しそうな勢いだった。
そして、予想通り(いや予想以上か)のジェニーのプリティさ!エモーショナルな歌声&シャウト!手を伸ばせば届きそうな彼女の腕の産毛の輝きを見ながら、ある意味崇高さも醸し出しているその姿に心奪される。それに生で見る彼女は以外と小さかった!(笑)
超ミニな黒の衣裳にウエスタンブーツで現れた彼女は、アコギを静かにつま弾く時もあれば、激しく腰振りダンスを披露してくれたり、鍵盤も弾いたりと、伸び伸びと楽しんでした様子。オープニングなんて、舞台袖からワトソン姉妹と3人並び、アカペラで"Run Devil Run"のゴスペルなイントロをオフマイクでハモりながら登場、そのまま曲に突入という贅沢さ。Dave ScherのRap Steel Guitarの音色といい、ワトソン姉妹のチャーミングなコーラスといい、バンドマン達(特にJohnathan)のヘッドバンギングといい、実にパフォーマンス的にも音楽的にも豊かなステージだったと思う。1stアルバム「Rabbit Fur Coat」で聴ける以上の音楽がそこにはあった。素晴らしい音楽家達。
満足。満たされる。……しかし、どこか物足りなさが残るステージだったともいえる。もはや彼女達が奏でているのはインスタントミュージックではないので、こんな短い時間では足りないのだ。もっともっと……ステージ上の彼らも観客も"もっと"を望んでいたと思うのに、そこには時間制限があった。あぁ、切実に再来日を望みたい。たっぷりと心ゆくまで彼らの歌とサウンドに心をゆだねたい。今回の初来日で魅了された人は多くいるはずだから。
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report by kemji and photos by sam
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