新宿ロフト30周年 - ロック・オヴ・エイジーズ 2006 -
トーキョー・ジェット・ナイト Vs. トーキョー・ブラッサム
日本脳炎、怒髪天 & ギター・ウルフ@ 新宿ロフト (5th Jun '06)
ロックンロール骨伝導

トーキョージェットナイトに、トーキョーブラッサム。仁義なき両雄激突に、日本脳炎も加わり、ロック三つ巴状態!いずれが蛇か、ガマか、ナメクジなのか。
「日本脳炎(にほんのうえん、Japanese encephalitis)は、ウイルスによる感染症の一種で、中枢神経の疾患である。」
中枢神経を疾患させる、日本脳炎。彼らの「バンドと成り」を見れば、頭脳警察、ルースターズ、モッズ、サンハウス、暴威...ロフトがふさわしいというか、ロフトの遺伝子を濃く受け継いでいるバンドだ。爆音なのに、実はメロディラインが美しい曲のせいで、嫌でもヴォーカル・桜田の「いらいらしてる日本語」が脳に入ってくる。感染力まで強い。ワクチンなんてドロップしたところで効きそうも無いので、素直に感染しておく。
思えば今年に入って、まだ数回しかライヴを行っていない怒髪天。飢餓状態のお客さんが前に詰める。なんてったって今日は、ロックの日だったり、ロフトは30周年だったり、トーキョージェットナイトとガチだったり。人間だったら、バンザイ必至!バンドの方も、1曲目から明らかにトバしてて、気合入っている様子。ヴォーカル・増子兄の着てるジャケットには、「馬」と「鹿」が。「馬鹿」ですか!!(笑)でっかいもの背負っちゃってるなぁー。
今夜ロフトに集まっているお客さんの中には、きっと「ロックンロール原理主義」 な方々も多いに間違い無く。物事の判断に迫られた時に、「どちらがロックか」を指針に人生をキメている方々。そんな会場、「ロクでナシ」はふさわしく響いてる。対バンのギターウルフに捧げた「オオカミに捧ぐ」では、セージさんから「あの曲好きだよ」と言われたそうで、嬉しそうな増子さん。ライヴの本数もまだ少ない中で、まだ最新アルバムから演奏されていなかった曲も披露。足元に「歌詞カード」という名の「増子兄の前頭葉の一部」があるのもご愛嬌(笑)最後は「美学」。今夜の出演者はみんな、美学を追求されてますね。
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幕間の時間が、ふいに、ジューダス・プリーストもビックリのバイクエンジンの爆音で破られる。
奴らが来る!!
骨まで痺れる爆音!! いきなりオールナイトでぶっとばす三匹の狼。曲と曲の間、バスドラを踏みつつ、お髪をコームで直すトールさん。あぁ、ロックンロール・エチケット。ガンガン蹴倒されるマイクスタンド。
ライヴを見に行く理由はなんだろう? 音だけなら音源でもいいけど。演奏される「音」以外の部分、これが感じたくて行ってるのかも知れない。「音」以外の部分、ギターウルフはダントツに本気だ。気合入ってる。弦が切れてたって全然OK。ただただ爆音でフロアを震動させてる。
「あぁ、これが ”骨伝導” なのね〜〜・・・」
きっと三匹の狼、音が出なくなってしまっても、オールOK、気合OKなんだろう。
ライヴの後半、セージさんに選ばれた男性に、幸運なギターレンタル。まるで「奥様に手取り足取りフォームを指導するテニスコーチ」みたいにセージさんが一緒になって、男性の手を取りギターを鳴らす。女人禁制であります。その理由は、「女性を怪我させたりしたらいけないから」という、非常にロックンロール・ジェントルマンな理由からだそう!!あぁ、ロックンロール・エチケット...シビレます
この日は、次のイベントが控えているため、22:00で会場入れ替え...のハズだったのですが、もう過ぎてるよ(笑) お客さんも帰んないよ(笑)足りねぇぞと騒ぐお客さんに、客電も上がってるのに、場内清掃始まってるのに(笑) 構わず狼再登場!「この不良どもがァ。」 って...セージさん、それ金八...?(笑)会場使用時間をブッチぎり、アンコール。オールOKにさせてるロフトも最高。
それでもダダこねる「不良生徒」。大半のお客さんが退場し始める中、オールOKなセージさん、男一匹ギター片手に登場!!わははははははは!!! ステージにトンでもない人がいるよ!!そんなセージさんが唄うのは、「I LOVE YOU, OK」 !!骨まで愛してますよ、ロックンロール。
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report by JET-GIRL and photos by saya38
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