Andy Van Dyke from Live Music Capital of the World
SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)というイベントをご存知だろうか?。アメリカ南西のテキサス州都オースティンで、毎年3月に開催される音楽と映像のフェスティヴァルだ。近年、日本でも紹介される機会が増え、徐々にその認知度は上がってきているといえるだろう。かの地は全米でもトップクラスの規模を誇るテキサス大学を擁し、若者で溢れる中心部のライヴ演奏を聴かせるクラブの数は、40とも50とも言われる。きわめて多種多様な音楽が年中毎晩のように鳴り続ける街、“世界のライヴ・ミュージックの首都”を自認する街である。今回初来日を果すアンディ・ヴァン・ダイク、そして彼が所属するレインレイヴンスというバンドは、このオースティンに住まい、活動を続けている。
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アンディ・ヴァン・ダイクは、1959年にドイツのハンブルグに生まれ、テキサス州フォートワースに育った。十代の頃にジャクソン・ブラウンの音楽に魅了されてシンガー・ソングライターを志し、やがて、ブルース・スプリングスティーンを聴いてロックにも触発された。また、イーグルスのコンサートを観て以来、“バンド”にも憧れるようになったという。80年代の後半、オースティンに移りソロとして活動を始めたが、そこでハーブ・ベロフスキーという同年代のドラマーと出会う。この両者が中心となり、94年に結成されたのがレインレイヴンスというシンプルな4ピースのギター・バンドだった。命名は、ヴァン・ダイクによる。レインプレイという60年代のバンドに影響されて取った“レイン”という単語に、ネイティヴ・アメリカンやエスキモーの言い伝えに登場するという“レイヴン(ワタリガラス)”を組み合わせたものという。鳥の、そして、レイヴンのストーリーテラーとしてのイメージが気に入ったということだが、ロマンを感じさせる。ヴァン・ダイクは、このバンドの殆どの曲を手掛け、またリード・シンガーとして活動している。 |
バンドは数度のメンバー・チェンジがあり、一時ヴァン・ダイクとベロフスキー二人になってしまったこともあったが、オースティンの仲間達、ガーフ・モーリックスやマーク・ホールマン、イアン・マクレガンらの助けを得てアルバムの制作を継続。2003年までに、4枚のアルバムを発表している。そのサウンドは、いわゆるルーツ指向のロックで、フォーク、カントリー、ブルースなどのアメリカン・ルーツ音楽の要素を持ったもの。そこにパンクは含まれないが、彼らの音楽をオルタナティヴ・カントリーと呼ぶ人も居るだろう。ヴァン・ダイクの声はハスキーで陰影に富み、渋さの中にも微妙にポップなフックを効かせたソング・ライティング能力も高い。バンドは現在4人組に戻り、5作目となる新作の準備中と聞く。
また、2004年5月、広島で新たにスタートしたレーベル、ドーヴ・レコードより、日本独自編集のベスト・アルバムを発売、さらに6月末に四箇所で来日公演を催すこととなった。バンドでは無く、ヴァン・ダイク一人での来日、アコースティック・ギター一本での弾き語りのステージとなるが、それにより彼のシンガー・ソングライターとしての姿が浮き彫りになるだろう。それは、新しい現在の音楽ではあるが、同時に古い音楽ともいえる。
ロックやシンガー・ソングライターの音楽を愛好する者にとっては、70年代は驚異の時代だ。だが、その時に多感な季節を迎えていたとある見識のある書き手は、“空虚”な時代だったとも言う。その70年代に憧れを抱く世代が居る。その70年代に閉じこもる世代も居る。アンディ・ヴァン・ダイクのステージは、これら両方の世代に、何かを感じさせることができると思う。時は過ぎていく。しかし、時代は移っても変わらぬものがあるはずだ。情熱を内に秘めた物静かで柔和な一人の男が、乾いた空気を日本の梅雨時に運んで来る。 |

- アンディ・ヴァン・ダイク - 2004年 来日公演予定
6 / 22(火)横浜 Thumbs Up 045-314-8705
6:30 Open / 8:00 Start 前売り\3,200 / 当日\3,500
6 / 23(水)広島 Live Cafe Jive 082-246-2949
7:00 Open / 8:00 Start 前売り\3,500 / 当日\3,700
6 / 25(金)京都 Coffee House 拾得 075-841-1691
5:30 Open / 7:00 Start 前売り\3,300 / 当日\3,500
6 / 26(土)東京 銀座ロッキートップ 03-3571-1955
6:30 Open / 8:00 Start 前売り\3,300 / 当日\3,500
お問い合わせは、各会場まで。また、レインレイヴンスやアンディ・ヴァン・ダイクに関する情報、レインレイヴンスのベスト・アルバム、"Traveling Heavy 1996-2001"に関する詳細は、下記ドーヴ・ワールド・ヘッドクォーターズのウェブサイトをご覧ください。
http://www.geocities.jp/twangup/dwhq.html

report by Shuichi Iwami |
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