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MIDI 2003 Modern Music Festival (迷笛現代音楽節2003)
(2nd Oct '03)

- 中国での初ライヴ - part2 -
 しかしそんな中でも準備を続けないわけにもいかず、スタッフが必死に様々な調整を進めた。だがなぜかわからないがヴォーカルのワイヤレスマイクの音が出ず、ドラムのコーラスマイクもちっとも音が出ない。ずるずると転換予定時間をオーバー、するとステージ下からの罵声がますます大きくなり、投げ込まれるモノも増えるばかりとなった。

 そこでBRAHMANの次に出演予定で、ずっとBRAHMANと北京で行動を共にしてくれた「THIN MAN(Fuji Rock Fes '00 と '01に2回出演した中国の人気ミクスチャーバンド)」のVo.ダイ・チン(戴秦)がたまらずステージに出て、「爲了和平与友誼,我們邀請BRAHMAN来!(平和と友好のために、僕らはBRAHMANを呼ぼう!)」とマイクに向かって声をはりあげた。その時、ステージ下から突然投げ入れられた泥が、ダイ・チンにヒットしてしまった。だが彼はそれに怒ることなく、下がっていった。そんな彼の勇気ある行動のおかげでステージ下の興奮は少し収まり、やっとライブが始められる状態になった。

Brahman


 スタッフのGOサインが出て、BRAHMANおきまりのブルガリア民謡のオープニングBGMが流れた後、KOHKI(G)とMAKOTO(B)が登場。しかし再びステージ下から多くのものが投げ込まれ始める。BRAHMANのライブはアルバム“A MAN OF THE WORLD”に入っている「TONGFARR」から開始。オリエンタルなメロディのギターと独特のリズムのドラムが始まり、いよいよTOSHI-LOW(Vo)が登場。すると突然ステージ下からいくつかの生卵(明らかに事前に準備されていた!)が投げ込まれ、そのうち一つがTOSHI-LOWの肩にヒット。しかしTOSHI-LOWは動ずることなく歌い出す。

 ステージ下からは止まることなく罵声とあらゆる投擲物(トイレットペーパー、ペットボトル、泥、中身入りの缶ビール、ビール瓶、靴、鍵、その他諸々・・・ほんとにあたったらやばいんじゃないか?と思える物も結構あった)が容赦なくバンドに浴びせかけられるが、BRAHMANは決して演奏をやめなかった。モノが投げ入れられるたびに、中国側のスタッフが回収をするのだが、それがTOSHI-LOWの邪魔になるのではないかと気が気ではなかった。TOSHI-LOWには結果的に頭に泥、また身体にペットボトルがヒットしたが、彼はそれをものともせず素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた。

 BRAHMANがこの日演奏したのは「BASIS」、「ANSWER FORノ」、「SEE OFF」、「ARRIVAL TIME」など。そして彼らが息が詰まるほどの激しい演奏を続けているうちに、奇跡は起こった。曲を重ねていくうちに明らかに投擲物が減っていったのだ。そして罵声はいつの間にか歓声に変わり、曲と曲の合間には拍手が送られるようになっていく。

 ステージのすぐ前では多くの日本人留学生、そして数人の北京パンクス達がモッシュピットを形成していた。しかしステージ上から見ていて最も印象的だったのは日本のバンドをしっかり見てやろうと思ったのか、暴れることなく、じっくりと、そしてまっすぐBRAHMANの音楽を受け取っている中国の聴衆が大半であったこと、そして曲が終わるとそれを拍手で素直に評価する人が多かったことだ。ライブが進むにつれて拍手をする人がますます増え、ずっと後ろにいる方の人からの拍手もはっきりと目視できた。
report by xiao_long

part3

The official site of

Brahman is;

http://www.tc-tc.com/
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