buttonTHE NEATBAETS @ CHELSEA HOTEL (2003年9月22日)

- THE DECIBELS JAPAN TOUR 2003にて -

 雨にも関わらず人がどんどん集まってくる。3つのバンドが出演するせいか客層はバラバラだ。ただ全員に共通することはロックに魅せられた人間であるということ。

 会場に入るとすでに大貫憲章がフロアを暖めていた。オープニングアクトのLON LON CLOU。彼らが40分ほどのステージを終え、いよいよお目当てのTHE NEATBEATSの登場。

 全員がオールバック、白いシャツ、黒いネクタイに黒いベストと彼らはいつもの正装で登場。一瞬にしてフロアをオールドテイスト溢れるビートで包んだ。ルックスや楽曲はクールだが、MCが入ると関西弁のせいかどこか気が抜けてしまう。そこがまた彼らの魅力なのだが。

「地震はもう大丈夫やからもっと騒ごうや」とオーディエンスを古き良きロックンロールの虜にしていく。

 そして文字通り"GOOD OLD ROCK'N'ROLL"のイントロが流れるとオーディエンスも一緒に大合唱。思わず大声で歌ってしまった。MR.PAN(g/vo)はステージからフロアへとダイブし、もみくちゃになりながら満面の笑みを浮かべる。

 ロックンロールの楽しさはやはりライブ。空間をヒリつかせるほどスリリングなロックンロールもあれば、彼らのように体が自然とツイストを踊っているようなロックンロールもある。そこがいつの時代にも愛されてきたロックンロールの柔軟性なのだろう。

 ライブも終盤になり、みんなお待ちかねの定番のナンバー"黒いジャンパー"

 "1着しかないお気に入りの一張羅。それを着て憧れのあの娘と歩きたい"こんな誰にでもあるちょっと恥ずかしい詩も、彼らの手にかかってしまえばホットなロックンロールになるのだ。

 1時間弱のライブが終わり、メンバーもオーディエンスもみんなが笑顔になっていた。またここにロックンロールの素晴らしさを見た。

report by taisuke


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