button The Jeevas @ 広島クアトロ(11th Jan '03)

-- やっと、Kula Shakerにケリをつけられた。--Part2

 会場が暗転していつものように何となく出てきたのだが、何かが違う。アンディとダンはいつも通りだが、クリスピアン・ミルズが違うのだ。前日の大阪では、革ジャンに革パンそしてサングラスとどこか鎧を着ているかのような威圧感があったのだが、この日はピンクのTシャツにジーパンの出で立ちで見るからにもそのリラックス感が伝わってきた。それは服装だけではなくこの日のライブ全体においても言えることだった。

 "ONE LOUDER"から始まったライブは"Virginia"、"Gohst"、"You Got My Mumber"と大筋、前日のセットリストと同じように進んでいく。クリスピアンの音に対するは姿勢は今でもも変わらないようで最初はジェスチュアーでスタッフに指示を出していたのが、曲の合間に直接マイクで納得いくように調整させるような場面もあった。相変わらず足下にはThe Jeevasの生命線とも言えるたくさんのエファクターやペダルが並んでいてせわしなくオン・オフを繰り返している。小さな会場とは言え、必要最小限の機材が並んでいるだけでギターが3本、ベースが2本、そしてドラムも本当にシンプルでクアトロでさえ広く感じた。音以外の付加価値的な要素はいっさい削ぎ落とされありのままのThe Jeevasに触れることとなった。

The Jeevas
The Jeevas
The Jeevas
 今回もKula Shakerの"Greatful When You're Dead"、"303","Hush"、"Go inda"がプレイされたのだが、いずれもクリスピアンのギターソロからイントロへと流れていき、「一体何が始まるんだ!?」ときょとんとしていたオーディエンスのテンションが一気に爆発。そんな光景をステージから眺めていたクリスピアン、アンディ、ダンの笑顔!!確かにKula Shakerの曲ではあるが、"303"なんかは特にスロウで、3ピースのこのバンドにしてはかなりヘヴィなナンバーに姿を変えていた。そうかと思えば、本人も「これはかなり気に入っているB面の曲なんだ」といって始まった"Stoned Love"は曲としての艶っぽさをすごく感じた瞬間だった。そして「らららら らららら・・・」とかわいいダンのコーラスで始まる"Silver Apple",「ジョー・ストラマーのために」と本編のラストを飾った"Once Upon A Time In America"クリスピアン、アンディ、ダンの共通項としてある60年代、70年代のロックは根底に流れているものの、こんなにも幅のあるライブができるバンドとは思わなかった。
 フジの頃にはどうしてもクリスピアン・ミルズ率いるThe Jeevasという図式を描いてしまいがちだったが見事に崩されてしまった。アンディとダンによってもたらされた新しい風は本当に心地よい。アンディからダンへ、ダンからクリスピアンへと伝言ゲームのように伝わっていき、3人で爆笑!!こっちを観ながら"Oh・・・No!!!"と、クリスピアン。あれは何だったのかサッパリ今だにわからない。教えて!!

The Jeevas
 ラストの"Govinda"では"For All Peace"というMCにより始まった。「広島」という土地でプレイされたこの曲は、クリスピアンにとっても格別の意味があったのだろう。

 「東洋思想主義」とか「階級出身」、「貴公子」とか私はそんなメディアからクリスピアン・ミルズという作り上げられた人物像を今まで信じてきただけなのかもしれい。この日私が観たクリスピアンは意外に「普通」だった。ただ本当に音楽が好きで、再び素晴らしいメンバーを得た事の喜びを素直に音楽という形で表現している等身大のThe Jeevasだった。

report by kuniko and photos by hanasan.

*なお、写真は1月14日、渋谷AXで撮影されたものを使用しています。


The Jeevas
The official site is http://www.thejeevas.com/

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to Koichi "hanasan" Hanafusa. They may not be reproduced in any form whatsoever.

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