「うわーっ、カッコよかったなぁ。今のバンド。プログレみたいでギターなんか特
によかったよ」と、さっきまで演奏していたnemoというバンドの余韻に浸る間もな
く、「よいしょ、よいしょ、よいしょ、よいしょ」とBGMが流れる。歌が聴こえてく
る「海はヨ〜、海はヨ〜、でっかい海はぁよぉ〜」って村木賢吉の"おやじの海"じゃ
ないか! ステージにはたくさんのノボリが立てられ「漁港」と書かれた提灯が下げられる。 まるで魚屋である。BGMの演歌攻撃に「やっはあの曲が流れないかなぁ」と思ってた ら、来た!キラーチューンの鳥羽一郎"兄弟船"が。ここはどこだ?下北沢のシェル ターだ。銚子や焼津ではない。準備が終わり、男が「漁港、始めます」と一言、機材 を操作する。漁船の出港の様子がSEで流れヘナチョコなテクノになる。次々とメン バーが現れ、最後に包丁を振り回しながらリーダー(船長)が客席から登場。そこか ら始まる漁港のライヴはとても下らなかった。だけど笑いが止まらなかった。音楽と してはロマンポルシェ。みたいなもん。芸としては電撃ネットワークのようなのもあ る。しかし、先日カメラマンのsayaさんと話をしているときに恐ろしい結論が出た。 「漁港ってパブリックエナミーに似てない?」。確かに刀振り回して登場するメン バーはいるし、何をするのでもなくただ立っているやつもいる。実際、パブリックエ ナミーのライヴを見たことある人は分かると思うけど、あれは結構お笑いなのだ。 リーダーはガンダムネタやゲームネタや洋楽ネタなどマニアックな笑いを取ってい く。最後にはマグロの頭をさばいて刺身をお客さんに配っていた(限定2名)。これ は毎回さライヴでやっているとのこと。みんなも漁港のライヴで刺身をもらおう!そ してフジロックに呼ぼう!(でも冷蔵庫ないからまぐろは無理かなぁ) 協力:マーブルリヴァー report by nob. |