wyolica (ワイヨリカ) at 新宿リキッドルーム(2002年6月07日)
 会場はいい空気だった。ほぼ満員。後方までびっちり埋まる。客層は若い世代男女半々くらいだった。目を閉じて聞く客、微妙に踊る客、vocalのazumiの唄だけを聞いていそうな客、so-toのその奥深いギターサウンドに注目してそうな客、それぞれが静かにワイヨリカの音を楽しんでいた。

 ジャンルは何だろう?POPという枠の中にいろいろな色彩を取り込んで軽めの色をカラフルに使い、それだけだと抽象的すぎるから、azumiという対象が、その抽象さと現実の感覚を橋渡ししてるような(笑)

 しっとりとしたフォーク調、アコギがベースで、リズムもシンプルながらパーカッションなどでグルーブ感を感じさせ、曲調が独創性あって、パッと聞いただけじゃ、軽くて聞きやすいんだけどとっつきにくいのをazumiのボーカルでPOP感を感じさせ、惹かれるように聞ける。azumiのボーカルが、独特の世界観への橋渡しをしているのだ。

 あと、ボーカルが聞けるのに、日本語の曲だよ、というのを感じさせてくれる。正直、いいセンス、いい趣味してるなぁというのが第一印象だった。

 日本語の曲は(というより今のJ-POPシーンとでも言えばいいのか)まずボーカルありきなスタイルで、曲のボーカル部分が、メロディをふみながら唄っていても、どうしてもメロディというより、強く「日本語」と認識してしまいがちな人が多いが、azumiは「メロディ」を強く感じさせてつつ、日本語で唄う。要は唄声も楽器の一部なのだ、ということで、構成のバランス的にはやはりボーカルがメインに来るようになっているのだが、 楽器のような存在感に感じる。僕はこういう風に唄声の色彩をしっとり感じさせる日本人女性の唄い手は非常に少ないと思っている。UA、元ちとせ、石嶺聡子(「花」を歌ってる人)、古いのなら美空ひばり、男だったら井上陽水、パッと思いつく限りそんなものかな。azumiもそんな唄い手になったらワイヨリカが僕の中でガンガンヘビーローテーションになってしまうなぁと(笑)思いました。

 今まではプロモーションで作られたイメージで判断してしまったけど、生演奏で聞いてとてもよかった。生演奏で聞くべきひとたちだと思った。ライブ終わった後の感覚的な話だが、後口の爽やかさが良かった。今後に期待したいと思わせてくれた。音が熟成されるのを待つのみ。

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