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たぶんこのReviewを読んでくれてる人たちは2つのタイプにはっきり分かれるだろう。「何で今ごろダンディーズ?」って人たちと「誰?その変な名前のバンド。」って人たち。もちろん日本ではデビューしていないので知らないのが当たり前だが、彼らは何気にもう3枚もアルバムをだしているし、前作「13 Tales From Urban Bohemia」からのシングルカット「Bohemian Like You」はUKで携帯電話会社のTVCMに起用され、一気にナショナルチャート5位に食い込む大旋風を起こしてしまった。この大ヒットを受けてこのアンダーグラウンド的サイケデリックバンドは一夜にして国民的ポップバンドに変貌をとげてしまった。イギリスの雑誌などをこまめにチェックしていたり、海外の音楽事情に詳しい人ならまず知らない人はいないだろう、The Dandy Warhols。 彼らはルックス的にも悪くない。 悪くない、というかよすぎるほどだ。ヴォーカルのCoutneyは美形だし、ギターのPeterはお化粧好きのかわいい男の子、ドラムのBrentはStrokesにいたっけ?みたいなかんじだし、紅一点のキーボード担当Ziaはおしゃれでキュートな女の子。それに話題性にもつきないし、肝心の音楽性だって独特のものを持っている。NirvanaのようなオルタナからBlurやDuran Duranを思い起こさせるエレクトリックポップ、そしてCoutneyが「世界一イケてる男」と称するルーリードからローリングストーンズまで、彼らのサウンドはうねるように変化し、でもそれでいて彼らの個性の部分はどの曲にも根づいている。ある意味60年代から90年代までの音楽をすーっと通り抜けていくような音楽を作り、鳴らすバンドである。 彼らの音楽が「サイケデリック」であることは確かだろう。ただ、BRMCのようなダウナーな抜け出せない感なサイケではなく、何とも楽観的なポップサウンドなのだ。楽観的なポップサウンドなんてサイケと対照にあるじゃないか、と思うかもしれないが、それでも彼らはサイケバンドだと思うのだ。例えばロックンロールといったら酒、女、ドラッグだとしたらThe Dandy Warholsのメンバーはロックンロールの真っ最中だろう。(笑) ただ他のバンドのようにそこにおぼれはしない。ロックンロールの中を泳いでいる。彼らはそう、楽観的なのだ。そして全てを楽しむ。それにおぼれない。だからこそ彼らの音楽にはFUNが溢れている。彼らの曲に「Everyday Should Be A Holiday」という曲がある。それが彼らの言おうとしていること。ただ、楽しもうじゃん!ってこと。 彼らのLiveに行った時、非常にびっくりした出来事がある。Liveが中盤に差し掛かった時、ヴォーカルのCoutneyは言った。「1分、いや3分間僕らにくれないか?」そして彼らは楽器を置いた。タバコに火をつける。ペチャクチャおしゃべりを始める。うそー!?休憩タイムである。(笑) 彼らはまるで喫煙室に集まる友人同志のようにリラックスしはじめた。まるで客なんか目に入っていない。そしてその数分後、「ありがとう。」と言ってLiveを再開させた。こんなこと、イギリスバンドには絶対できないだろうなー、と逆に感心してしまった。どこまでも「アメリカ人」を感じてしまった。もしかしたら彼らのこんな自然な提言が、気難しくて型にはまりすぎるイギリス人にうけたのかもしれない。だったら日本人にも絶対うけると思うんだけどなあ...。 どうか日本でデビューしてもらいたい。そしてもっとこのバンドの存在を多くの人に知ってもらいたい。 report by eri. |