The Mars Volta at 原宿アストロホール(2002年4月7日)
アフロを喰った男

 at the drive-inのライヴは見れずじまいだった。サマソニ00は寝過ごし、フジロック01はキャンセル...。そこへフロント(=アフロ)2人がThe Mars Voltaとして来日である。しかし肝心な音源が見当たらない。レコード屋を駆けずり回ったが手に入れられず、結局The Mars Voltaとしての曲は1曲も知らないままライヴの日を迎えた。

 場所は原宿アストロホール。大きさとしてはクアトロの半分〜1/3位。こんなに小さなハコで見れてイイのか!? 場内は禁煙で、今日は喫煙所も無いとの事。喫煙者としてはツライ。但しドリンク1杯300円。飲酒者としては嬉しい。

 飲み物売り場の前にeastern youthの吉野さんの姿があった。アーティスト特有のオーラが出ているのか、何故か周りに若干のスペースが出来ていた。自分はそれを利用して、そのスペースで見る事にした。

 18:20、4杯目のアルコールの差し掛かった頃、客電が落ちメンバー登場。オマーは顔面積の倍近くのアフロ面積だ!曲名が分からないのがイタイが、全体的にギターの音やステージパフォーマンスはat the drive-inを踏襲しながら、ドラムとプログラミングを前面に押し出した実験的な音に思えた。

 始め、「ギターの音が小さいな」と思って聞いていたが、中盤あたりでそうでは無い事に気付いた。もはや自分はアフロ2人を見てはいなかった。自分の目と耳が釘付けになっていたのはドラマーのジョン・セオドア。

 Foo Fightersのテイラー・ホーキンスばりに、いやそれ以上にひっぱたく。ガンダムのバルカン砲の様にひっぱたく。ROVOのツインドラムを1人でこなしてしまっているかの様にひっぱたく。正確に。そしてパワフルに。横で聞いていた吉野さんが「すげえ...」と呟いたのを聞き逃さなかった。

 ライヴ終盤には10分程続いたドラミング。オマーはシンバルで一緒に参加し、セドリックはリズムに合わせて踊ったり、手拍子でアオったり、メンバーみんな楽しそうに参加していた。自分もカン高い声で「すっげぇ〜!」と笑ってしまった。

 1時間弱のライヴが終わり、この興奮を誰かに伝えたかったのだが、何故かその矛先が吉野さんに向かってしまった。

「吉野さんですよね? 握手してもらってイイですか?」
「ああ、イイですよ」
「ドラム、凄かったですよね?」
「ああ! 凄かったッスよねぇ〜」
「僕、ミーハーだからアフロ2人組を見に来たんですけど、ドラムがあんな凄いとは思いませんでした!」
「いや、ホント凄かったッスよね。ウ〜ン...。ウン」

 興奮の余り、上着も着ずにそのまま原宿駅に向かってしまった。前日のクアトロ公演ではROSSOが出て羨ましかったが、小さなハコであの怒涛のドラミングを体感出来て嬉しかった。アフロを喰ったセオドア、気さくな吉野さん、ありがとうございました。

report by ash1200.


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