button Jewel at Osaka Koseinenkin Kaikan(1st April '02)

 

 

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 私は大変不安だった。前回99年の名古屋公演が、初来日時のギター弾き語りワンマンライブでの真摯さはどこへやら。感情過多で押しつけがましく、歌が破綻してもお構い無しの、目立つ事しか考えていないようなひどい姿に「こんな軽薄な人じゃなかったはずなのに」とがく然とした事と、最新作「This Way」が、派手だが下手な歌い回しのポップソングで始まり、華の無い歌で終わる、傑作の過去2作に比べるとイマイチな内容で、「この道」は違うよ!と不満だったからだ。しかも会場はかつてない大会場。小会場でこそ冴える人だけに雑になるのでは?という怖さもあった。

 ところがその不安も1曲目「I won't walk away」の艶やかで情の深い、だが押さえの効いた見事な歌声に一蹴された。「ジュエル、やるじゃないか!これだよ!。」私は込み上げる感動を押さえることが出来ず、「Break me」では早くも涙があふれた。その一方、以前よりスリムな体形になり、さっそうとギターを下げ、メタルバンド風の派手なプリントのタンクトップを着た姿は伊達では無く、あのシェリル・クロウもかなわないのではという勢いのロックンロールを決め、大会場を沸かせる!。もはやかつての「ささやかなフォークシンガー」では無い!。

 また前回は酷かった「感情の暴走」はしっかりと押さえられ、豊かな情感は高度な技術に支えられ、見事な歌へと昇華された。「Your meant for me」「Foolish Games」などの過去の名曲も新たな命を与えられ一層生き生きと輝く。驚いたのは、酷評したはずの「This Way」収録曲のほとんどが演奏されたが、そのすべてが名曲だったという事実だ。特に華の無い歌と感じた「The New Wild West」での激情は、まるで雷神を従え、現実社会に戦いを挑む怒れる女神が降臨したかの様な神々しさ、凄さには雷に打たれたかのような衝撃を受け、これがあのジュエルなのかと言葉を失い、軽率な判断を反省した。また、CDだけではわからない、シリアスさだけで無く、ユーモアセンスを持ったファニーな愛らしさは健在で、無名から一躍大スターになった今も決して変わらない姿にも感激した。これは一番うれしかったことだ。

 どこまでも「This way」を歩んで欲しい。ジュエルの大きな成長を観られたこと、それが過去最高だったこのライブの最高の収穫だ。

---Band Set 1---

I Won't Walk Away
Standing Still
Do You Want To Play
Jesus Loves You
Hands
Till We Run Out Of Road
This Way
Break Me

---Solo---

You Were Meant For Me

---Band Set 2---

Life Uncommon
Serve The Ego
Love Me Just Leave Me Alone
Everybody Needs Someone Sometime
New Wild West
Who Will Save Your Soul

---Encore---

Foolish Games
The Other Woman

 以上はジュエル公式サイトより引用したものです。改めて他の会場の曲目を見てみると、個人的には東京2日目がベストかなと思います。ソロで隠れた名曲(シングルB面曲)「Everything Breaks」「Cold Song」の2曲が演奏されたというのは実に悔しい。全公演追いかければよかった!と後悔しています。長文になりましたが、これで失礼します。

report by 高荷陶淵 and photo by mari.


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Marimi "mari" Horimoto. They may not be reproduced in any form whatsoever.

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