buttonthe green fiels at 下北沢ガレージ(22nd March '02)

 

the green fiels the green fiels the green fiels

 

 去年8月にあるバンドのライブを見に初めて行ったガレージ。すごく辺鄙なところにあるにも関わらず、イベントに出演するバンドのクオリティーはいつも高くて、行くたびに新たに良い音楽を見つける。初めて行ったときも、そして今回もやはり、たくさんのバンドの中で一際目立っていたのがこのthe green fiels。

 浮遊感とはまた違う、独特の柔らかいふわふわしたサウンドと地面にぐっと根を張る大きな木のような力強い生命力と優しさを感じさせるボーカル。ステージに広がるその二つの世界は遠い過去や未来ではなく、今ある自分の姿や生活を写しだす。そんな日常が"一番大切なものなんだ"って。

 しかしだからといって彼らのライブはグイグイ世界に引っ張るわけじゃない。彼らのライブは間を感じさせる。他のライブでは普通感じられない距離みたいな間。一体感を求めるライブでは恐れるはずの距離感をあえて作り出す。初めて見たときは一瞬"守り"の壁なのかと思ったけど、聴いているうちにかえってその少しの間隔が聴く側に安心感を与え、詩の持つ嘘のない素直な意味をじかに心に伝えるような気がした。温かな色の照明の中に溢れるボーカル半澤さんのキラキラした笑顔には構えてる自分が格好悪く思えるぐらい無条件でほっとするような心地よさを感じさせられる。

 何とかっぽいバンド、というのが多いのにそんな意識を持たないような音楽。いそうでいない飾らないバンド。何でも理屈っぽく考えてしまう今の世の中にすごく必要な音楽のような気がする。

 

repot and photo by ruri.


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