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時刻は5時半。1バンド目のhasven' notがステージを後にして早くも「次は何が来る?」とざわめき出す客の視線と声が一瞬止んだ。客電が落ちたステージに現れたのは紛れもなく勝手にしやがれのメンバー。ライトも当たらない薄暗いステージで着々と準備を進める いつものLIVEでは絶対見られない光景は"凄そう"と思わずにはいられない只ならぬ雰囲気を醸し出し、ぞくぞくする何かが私を含め、見ている人の意識をステージに釘付けにさせる。最後に残ったドラム・武藤氏の準備が終わり、渋く濃厚なモノクロ映画のワンシーンを連想させるようなSEが流れだした。"来た!"いつも以上に興奮した心で叫んだ声は次の瞬間歓声に変わった。 意識せずとも勝手に体が動き出してしまうようなスウィンギーでファンキーなメロディーを歌い上げる管楽器とピアノの後を深く深く音を刻むように追いかけていくベースライン。 煽るように挑発するかのように鳴り響くドラムの音に"絶対目を離すものか!"と意地に似た欲求がステージで繰り広げられる彼らの音の世界を全て吸収しようと体中の神経に働きかける。 2ndアルバムを聴いてから、絶対LIVEで聴きたいと思っていた中村雅俊主演の70年代の青春ドラマを彷彿とさせるような"Far Away Eyes"のあの武藤氏独特の生の歌声に思わず、満月が照らす川沿いの土手を口笛でも吹きながら大好きな人の事を考えて歩いていく情景が頭に映し出され、映画のエンドロールを見ている錯覚さえ覚えたときは本当に鳥肌ものだった。 まるでLIVEが良い音楽を求めるすべての感覚を満たすためにあるかのように"見せるLIVE"を格好良く渋くスマートに、だけど飾らずすっきりと作りあげていく勝手にしやがれのLIVE。1度見た人は私のように絶対誰かを連れてきたくなるLIVEです。「絶対格好いいから」、そんな台詞の保証ができるバンドなんてあんまりいないですよ!! まだ彼らのLIVEを体験したことのない方も私の言葉に騙されたと思って誘われてみてください。必ず良い音楽に酔いしれるはず...。
report by RuRi and photo by hanasan
なお、写真は2月28日のものを使用しています。 |