Brahman at Akasaka Blitz(24th Feb '02)

 

Brahman Brahman Brahman Brahman Brahman Brahman Brahman Brahman

 

 とてつもなく素晴らしいものを観た!!

 ライブが終わってから1日経った今でも、まだ体が興奮して震えている。体の芯がめちゃめちゃ熱くて、決して冷めてこない。今日は仕事をしていても、目に焼き付いたあの光景が何度も何度もハッキリと脳裏に浮かび上がり、いつもと変わらぬ日常生活を送っているつもりなのに、まるでまだ昨日の夢の続きに居るようだった。

「素晴らしい」なんて陳腐な言い方かもしれないけれど、この日のBRAHMANのライブは他に例えようがない。心から言い切れる。本当に素晴らしいライブだった!! 生涯これほどまでに感動できるライブにはそう何度も出逢えないはずだ!その瞬間、その場に居合わせたすべての人とあの感動を共有できたことを心の底から感謝したい。そして、居合わせなかったたくさんの人達にも、この感動を少しでも伝えたい!

 この日、まず特筆すべきはBRAHMANとして初では?!の、対バンなし、本当の意味でのワンマンライブであったこと。30分近くも開演を押した場内には、いつも彼らがSEで使用しているガムランの曲が流れていて、会場の体温はすでにかなり上昇していた。そこへいつもの登場SE、ブルガリアの民族音楽が大音量で響き渡ると、ステージ後ろのスクリーンに音楽に合わせるようにいくつもの水滴のような、細胞、あるいは精子や胞子のような、点や模様が幾重もの形を作り、次第にそれは文字となり、"BRAHMAN hope against hope tour-final"の文字が。大歓声の中、ギターのKOHKIが一人ステージに現れ、彼を照らす1点のライトの中で"TONGFARR"のイントロを弾き始める。ライブで毎回聴ける訳ではない、特別な匂いのする、彼らの大名曲。独特な、琴の音のようなギターの弦の生音が響く中、RONZIのドラムが重なり、MAKOTOのベースが重なり、そしてヴォーカルのTOSHI-LOWがゆっくりと登場して曲が始まった。エメラルドグリーンよりもより深海の青に近い色のライトが、4人を照らす。もう、この時点で私は感涙。まわりでも何人もの人が驚きやら感動やらでその場に立ちつくしたり、思わず前へ駆けて行ったりしていた。

"BASIS"、"SHADOW PLAY"、"GOIN'DOWN"、"Z"、"THAT'S ALL"、"THERE'S NO SHORTER WAY IN THIS LIFE"(たぶんこの順)ととぎれることなくもの凄いパワー、もの凄いうねりの中を4人の創り出す音楽が空間全てを埋め尽くし、"GREAT HELP""NEW SENTIMENT"と流れるところまで、全く持って息つく暇なし。あまりに凄すぎて「な、なんじゃこりゃー!」と思わず叫んでしまう程の、圧巻!!の流れ。最高の演奏。ここまで4人の繋がりの深さを感じさせる、4人でしか出せない、究極のPLAYをする彼らは、正直、観たことがなかった。

 瞬きするのも惜しい程の少しの気の緩みも許さない、素晴らしい集中力。これはただ事ではないぞ。やっと我にかえってそう思ったのもつかの間、普段ならこの辺で既に後半戦といっていい曲数になっても、この日は正にここから。"時の鐘""DEEP"から"LAST WAR"では観ている方が圧倒されまくり、曲が終わっても皆声も出ず拍手もできずにいた。 それだけ、何もかもを忘れて目の前に在る彼ら自身に見入ってしまっていたのだとハタと気づく。

「TOSHI-LOW がんばれ!」

 沈黙の後、そんな乾いた言葉がオーディエンスの中から聞こえた時、思わず自分の頬を叩いて集中した気持ちを流されないようにしていた(ように見えた)TOSHI-LOW。この日の彼らは、こんなことには動じない。

 そこからラストへは、更に加速を増した、誰もが声を出して共に歌いたくなるナンバーが続く。"SWAY"、"CHERRIES WERE MADE FOR EATING"〜"BOX"、"BEYOND THE MOUNTAIN"、ラストだけは先日のZEPPと同じ"SEE OFF"と"ARRIVAL TIME"。皆の手が上がる。大きく、高く、次々と。

 鳴りやまないアンコールの声に、まずは"PLASTIC SMILE"。 NEWアルバム"A FORLORN HOPE"の中でも、ライブで大人気の曲。この曲のこの日の盛り上がり方はハンパなかった。"ANSWER FOR..."ではTOSHI-LOWが客席に飛び込みつつも歌い続けるという一幕も。そして自ら曲タイトルを紹介してから歌い始めた"FOR ONE'S LIFE"。またもや感涙。皆が真剣にステージを見つめるその後ろ姿と、BRAHMANの、最後まで真正面をきちんと向いた最高の演奏が、たまらなく愛おしく見えた。

 アンコール2回目は「ありがとうございました」と歌い始めた"ROOTS OF TREE"。力を抜いた、楽しげな演奏は、寂しいけれどこの至福の時間の終わりにピッタリだった。深々と両手を揃えておじぎをし、皆に手を差しのべてから最高の笑顔で去ったTOSHI-LOW。RONZI・KOHKI・MAKOTO。この4人が揃って初めて、BRAHMANの音楽が生まれる。当たり前だけど、そんなことを痛感した約1時間20分。(彼らのライブにしてはとても長かった!)

 4人が去った後のステージには、オープニングと同じくスクリーンに今度は去年の8月から続いたこのツアーで訪れた様々な土地、会場での、ライブやオフショットの模様が映し出され、そして関わった人たちの名前が綴られ、それはまるで1本の映画を観ているような、そんな劇的な終わり方、劇的なツアーファイナルだった。エンディング曲に乗って映像が終わった後、会場に起こった大きな歓声と拍手。この日のライブは、加えて言うならばSET LISTや演出の良さもさることながら、音響や照明といったBRAHMANのライブを支えている、彼らの良さを最大限に引き出せる人達の力や愛情も感じたステージだったと思う。そこに居合わせた人たちと、そこには居なかったけれどどこかで関わった人たち。皆にとって、きっと、忘れられない一夜。

report by oyumi and photo by saya38


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