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BRAHMAN、NEWアルバム『A FORLORN HOPE』をひっさげてのツアーも後半、ZEPPでのライブ1曲目は、このツアーでの観客の反応を見てもおそらくこれから先のライブの定番曲になるだろう、『PLASTIC SMILE』からスタート。 対バンであったCOCOBATの、短くとも、さすが!のステージによって、(いつ観てもギター弾くみたいにベースを弾くTAKE-SHIT氏のPLAYは特に凄い)既に体の暖まっている観客は、しょっぱなからステージのメンバー以上に飛ばしている。『GOIN' DOWN』『SHADOW PLAY』と続き、その残音を残しながら、MAKOTOの重いベースイントロから入る『Z』へ。NEWアルバムの中でも特にBRAHMANの新境地と成長を見せつけられたこの曲は、間奏のザクザクで力強いKOHKIのギターから、印象的なサビへと流れるように拡がる、ブラフならではの、1曲の中にいくつもの世界を創り出す独特な構成と、しかし(ここまでは)初めてと言っていいかもしれない、不思議な明るさを聴く側に残す曲。
「GIVE ME YOUR SMILE AFTER YOU'VE DONE EVERYTHING. というラストのフレーズは、ライブで聴くと更に大きな残象を与えてくれる。 アルバム発売のずっと前、2000年のAIR JAM頃からライブで演奏し人気曲となっている『BASIS』ではさらに観客の盛り上がり方がググッと急上昇し、『ANSWER FOR...』『DEEP』『LAST WAR』『THAT'S ALL』へとたたみかけるように演奏は続いていく。ただ、後半近くのこの辺りまでの今日の彼らは、何となくフルパワーではなかった気がする。早足で急いでいるような、4人の心がどこか噛み合っていないような、1つ1つの曲が突風のごとくこちらを吹き抜けていき、影を持つ雑念がそこには含まれているような。そんな印象。 しかしそれが少し変わってきたのが、ライブで必ずといっていいほど演ってきている『THERE'S NO SHORTER WAY IN THIS LIFE』から。RONZIのドラムリズムに4人がつながりを深めた音を響かせていく。そこからラスト『ARRIVAL TIME』へはBRAHMANのかなりいい状態での演奏が満員の観客を圧倒していったように思う。歌い終わった後、勢いのままにステージに倒れ込むTOSHI-LOW。 アンコールは1/18のライブと同じメニューで、NUKEY PIKESのカバー『LET'S GET ANOTHER PLACE』からスタート。ちょっとコミカルでBRAHMANとは確実に違う楽しさを見せるカバーとなっている。さらに『BOX』から『BOYOND THE MOUNTAIN』へと曲終わりを繋げた形で流れ込むこの選曲は、このツアーで「うっ!ヤラレタ!!!」と演奏側はもとよりこちらのテンションを必然的に上げまくった展開。『BOYOND〜』はライブでよくやっている曲だが、この流れで聴くと通常の何倍ものでかいスケールで攻めてくる。初めて観た人にも、もう1度彼らのステージを観たくなるような、強い印象を残すはず。 最後の最後は『FOR ONE'S LIFE』。TOSHI-LOWは曲が始まる前、とても落ち着いた緩やかな口調で、「どうもありがとう」と言った。イントロが長く響く中、集中したPLAYがZEPPを走る。マイクを投げ、ギターのマイクスタンドに拳をぶつけてからステージを去るTOSHI-LOW。 1/18のライブレポートで、その日のライブを私は(自分が今まで観た中で)「過去最高級のライブ」と書いた。あの日が200%ならば、今日のライブは80%ぐらいな気が個人的にはしている。それは何故か?TOSHI-LOWのボーカルは、今日観ても確実に以前とは違う、ボーカリストとしての感情移入の変化、歌い方の変化、さらに歌い手としての上達ぶり、歌うことへの意識変化、を感じさせ、RONZI、KOHKI、MAKOTOという3人の演奏者の気温を上昇させ、BRAHMANとしてのステージングに大きな変化を与えている。 「あっという間だった」 と感じたのは、彼らBRAHMANが、そこ(ステージ)にいるのに、何故だかそこにいないような、そんな気が今日のライブ中ずっと感じてならなかったからかもしれない。すごく個人的な意見だが、彼らは、ミュージシャンとして越えていく、ここではない違う世界へ、また1歩先へ、歩みだそうとしているのかもしれない。そんなことを感じたライブだった。ツアーラストの2/24赤坂BLITZでどんなステージを見せてくれるのか。楽しみに待ちたいと思う。 report by oyumi and photo by hanasan |