MOST / Mo'sometone Bender @ 下北沢シェルター(17th Dec. '01)
まず、出てきたのはMOSTというバンドで山本精一が欠席した代わりにROVOや渋さ知らズで有名な勝井祐二がヴァリオリンで参加した。ギターの代わりがヴァイオリン? という心配は全くいらズ、勝井はギターのようにギュワンギュワン弾きまくる。ヴァイオリンにディストーションとかの歪み系エフェクターかけて弾く人なんて初めて観た。ギタリストと遜色なくバリバリ弾きまくる勝井を観て、何だかいろんなギタリストと対決して欲しくなった。ジェフ・ベックとかイングウェイ・マルムスティーンとかスティーヴ・ヴァイとか。まあ、ここを読んでいる人はメタル系の早弾きギタリストはあんまり好きじゃないかもしれないけど。
さて、MOSTは今まで観たことがなかったバンドで、まず第一印象はパンク。しかも直球である。それとヴェルベット・アンダーグラウンドにも似た地下室が良く似合う空気もある。ヴォーカルのPhewは、入社15年目の頼れる先輩OLみたいな感じ。歌ってないときの表情は普通の人なのに、お経みたいな調子の歌をどこか虚空の一点をにらみつけながら叫んだりする。なんだかキレたお局OLさんから説教されているみたい。この異様さが何かすっごくパンクを感じる。
それにしても、そんなパンクの中でもちゃんと溶け込んでいる勝井のヴァイオリンはすごい、の一言。後半はエコーとか使っていつもの宇宙ぽい勝井ワールドなヴァイオリンが聴けてそれも良かった。本当に素晴らしい。
以前にMOSTを観たことある人によると、山本精一はパンクなギターをバリバリ弾い=ていたとのこと。やはり山本精一って何者?
対して、この日のイベントの主催者であるモーサム・トーンベンダー。狭い会場は満員で身動きが取れない。モーサムが始まる前というのは熱気が放出されるというより、観客それぞれが熱気を内に込めているという感じで登場を待つ。
この日は「凡人ロック」で始まり、「冷たいコード」「DAWN ROCK」と前日と違い最初の方にこの曲を持って来る。3人の演奏が限界まで走り、音の塊が叩きつけられる。武井は前日と同じように「DAWN ROCK」の間奏のところでトランペットを吹く。
それから出た! 人力トランス風の新曲。今までモーサムは人力でトランスをやるバンドと結構対バンしていたんで、こういう音にも興味があるんだろうなとは思っていたけど、それを素直に反映したという感じだ。モーサムの持つロックバンドとしての迫力とトランスの気持ちよさの組み合わせはかなり良い。これはライヴのアクセントとしてやるのか、全面的に発展するのか分からないけれども、どういう方向に進むか今後が楽しみになってきた。
ラストは「HigH」「echo」とスケール感の大きい、空に飛び立つような曲で締め。やはり、一音一音の気合の込め方が違う。気合を込めすぎてグチャグチャになってしまうか、しまわないかのギリギリのところでモーサム・トーンベンダーは留まっている。これが凄まじい迫力を生んでいるのだろう。2日連続で観たモーサムは少しずつ表情を変え、演奏する曲も変えているけど、迫力とスピード感は保ちつづけている。伸びていくバンドを観つづけるのは本当に楽しいことだ。
--ライヴ後の声--
「MOSTは良い意味でコミックバンド。変態ぷりが良かった。モーサムの後半ダレたが」
「会場の空気が薄かった。良かった」
「夢見心地な感じ。空気の薄いせいかも」
「MOSTの勝井ヴァージョンはヤバかった。モーサムのダレ方はこないだと一緒。凝縮したライヴを観たい」
「MOSTはVoの声が好きでない。インストバンドになって欲しい。モーサムは昨日の衝撃が強すぎた。今日は今日でよかった」
コメント協力:
かみむ、ながぽん、のざき、骨折、マーブル
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2001
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