ボストン・クルージング・マニア / Mo'sometone Bender at 高円寺20000V(2001年12月16日)
高円寺20000Vという商店街の中にある狭いハコがこの日のライヴ会場である。店内には人がギッシリ。壁じゅうにチラシが貼られている。アンダーグランドな雰囲気がある。
この日、一番手に出てきたbossston cruising maniaは衝撃だった。何も知らないで初めて観たバンドが素晴らしいということがあるので、ライヴハウス巡りはやめられない。
まずは、ギターとベースだけが出てきて柔らかなノイズを放出する。ソニック・ユースの「ダイアモンド・シー」みたいに延々とノイズを放出し続けるのかと思いきや、ドラム、ベース、ヴォーカルが登場してスイッチが入ったように人力トランスに突入する。これがかなり気持ちがいい。
最小限のフレーズを繰り返し演奏することによって、徐々に気分を高揚させて、急に切り替わったように別のパートに入っていく。強引に世界を作っていく彼らの力を感じる。楽器同士が音で会話しているようで、お互いの音を聴きながら迫力と熱気が増していくのが分かる。短い言葉をつぶやくヴォーカルも印象的。最後の方は突然キレたように暴れまくっていた。
この前の代々木公園のピースウォークで演奏したWRENCHやKinocosmoのようにトランスを生身の人間によって作っていこうというバンドが増えていて、このボストン・クルージング・マニアもその中のひとつに数えられると思う。ソニックユース、ゴッド・スピードユー・ブラックエンペラー!、ROVOなんかが好きな人はかなり気に入ると思う。PHISHとかキング・クリムゾンが好きな人にも聴いて欲しい。
この日は三重人格の犬、パニック・スマイルというバンドも出演したが、悪いバンドではないものの眠くて仕方なかったのであまり覚えていません。
さて、モーサム・トーンベンダーだが、前回11月にリキッドルームで観たときと比べ、格段に音が違っていた。狭いハコで演奏時間が40分くらいで短いと水を得た魚のように生き生きと、かつ、のびのび演奏していた。眠さも一気に吹き飛ぶ。
「アイガッタフィーリン」から始まる。気だるさが全開の「ネムイナ」、彼らにしてはコミカルな味のある「ニッケ」がアクセントになっていた。新曲の「凡人ロック」はヘヴィでグランジっぽい曲。そして「冷たいコード」「DAWN ROCK」とハードでスピード感のある曲が畳み掛けられる。この2曲の「うぉーっつ、きたきたきた!」という迫力はいつも凄い。「DAWN ROCK」の間奏ではベースの武井が何故かトランペットを持ち出して吹くというシーンもあった。やはり、一音一音に込められた気合が違う。3人が3人自己主張しながら、がっちりと組み合わさっている。その強さと切れ味は今の日本のバンドで一番ではないかと思う。もう、どこまでも行ってくれ! そして、また翌日もこのバンドを観ることになるのであった。
--setlist---
1.アイガッタフィーリン
2.ネムイナ
3.ニッケ
4.凡人ロック
5.FREEZ
6.冷たいコード
7.DAWN ROCK
8.WINDOW PAIN
協力:マーブル
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nob's works
2001
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