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本当はこうつづりたかった。 「あの名プロデユーサーJohn Leckie( Radiohead、Muse、Stone Roses etc)は彼らのライブを見て彼からプロデユースを申し出た。その伝説は本当だったことをSix By Sevenはこのライブで証明してくれていた。」と。でも私はこのバンドのライブに少し期待しすぎてしまっていたのかもしれない。 ライブが始まり、1、2曲すぎたところで私は「このバンドは旬をもう過ぎてしまっているのか?」と考えるようになった。とにかく「持っていかれない」のだ。何かが欠けている、といった物足りなさ。CDの中にはあってこのライブでは感じることのできない何かが。 Six By Sevenは2ND「The Closer You Get」で素晴らしい仕事をしてくれた。最近のUKギターバンドからは感じることのできないロックの精神。それでいてモダンなエレクトリックエフェクトを融合するという実験的な試み。そこに彼ら特有の美しい不協和音とギターとベースが織り成す力強いロックのダイナミズム。ザラザラしたノイズ感にのっかる割れたヴォーカルが気持ちよく、ここからは真の「ライブ」を感じることができる。だがなぜだろう。彼らの本物のライブからはそれは感じられない。 3曲目あたりでやっと彼らのあの爆発感を感じ取れた。耳の奥まで鳴るラウドな「美しいノイズ」はやはり気持ちいい。だがそこにあった緊張感は一つの曲が終わると消え去ってしまうのだ。違う曲を始めるとまたスタートポイントに戻ってしまう。え?何で?という感じだった。「ラウド&テンション」。この2つが備わっていると限りなく気持ちいい。だがどっちかが欠けるだけでこんなにも中途半端な感じになってしまうことを知った。いくらラウドに鳴らしていたって彼らの世界に入っていけないのだ。 彼らはもちろん客を引っ張ろうと、ステージ前方に幾度となく出てきたり、客とコミュニケートしようとしていた。でも最後まで無理だった。結局一番の彼らの代表曲「Eat Junk Become Junk」もやらずじまいで本当に中途半端なムードで終わってしまった。ギターでドラムセットを壊したりアンプを倒したりお決まりのこともやってくれたがそれまでだった。 「彼らは旬をもう過ぎてしまったのか?」と書いたが、決してそうではないことも彼らは同時に証明していた。なぜならいくつか演奏された新曲もまた素晴らしかったからだ。だから来年初頭にリリース予定の新作はもちろん楽しみだし出来も期待できる。ただライブでの彼らは全く光っていなかった。各曲がそれぞれが持つ良さが全くをもって生かされていなかった。 彼らのライブは元々こうなのか、それともこの日のライブがたまたま悪かったのか。あるいはそれは物質的なことで、ライブ中のエレクトリックエフェクトの欠落やギタリストを1人失ったことが関係してるのか。原因は全くわからない。ただこの日のライブに行くんだったらCDを聴いていた方がライブを感じ取れる、ということ。 Reported by Eri Takahashi. 無断転載を禁じます。The copyright of the text belongs to Eri Takahashi. They may not be reproduced in any form whatsoever. To The Top. |