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この日はSLAVE TO THE GRIND SPECIALというイベントで下北沢SHELTERの10周年記念の一環である。狭いライヴハウスは超満員。入り口の階段のところで観ざるを得な
い人まで居た。 まずはGROUPというバンドが登場する。後ろに居たので、使用楽器はよく分からなかったけど、鉄琴(キーボード?)のミニマルで美しいイントロで始まり、ドラムがゆったりとしたビートを刻む、そしてギターとベースが加わり、そこに左右両端に向かいあって座ったソプラノサックス(クラリネットだろうか?)とトランペットが澄み切った音色でお互い会話するようにメロディを奏でる。広い大海原で空を飛んでいる鳥を眺めているような気持ちにさせてくれる。少々ジャズっぽい感じも入っているけど、モグワイ、ゴッド・スピード・ユー・ブラックエンペラー!やROVOが好きな人ならお勧め。キング・クリムゾンの『アイランズ』や『レッド』も連想する。是非フジロックのフィールド・オブ・へヴンで夕方に聴きたいバンドである。後半はビートも激しくなり、踊りながら聴けて、かなり気持ちいい。2曲(全部の曲がつながっているかも知れないので1曲?)で30分というステージであった。 SEで流れるスキッド・ロウに苦笑しつつ(イベントのタイトルだからしょうがないけど)、次がMO'SOME TONEBENDER。今年、フジロックを含め、このバンドを何回観たのだろう?こんなに短期間にひとつのバンドを観たのは1999年のミッシェルガン・エレファント以来かもしれない。まあ、おれの連れはモーサムのライヴをおれの倍は観ているのだけど。 この日のライヴはいきなりテンション高く「壊れてるよ」から突っ走る。激しさという点では、この日の演奏が今までで一番だったし、「DAWN ROCK」の中間部を変えてベースとドラムのキメが格好よくなったり、とモーサムが次の段階に入っていくのを感じた。ヴォーカル&ギターの百々は言葉とギターを同時に叩き付け、やせて男前になった武井のベースもうねりがあって音が太い。そして「今の日本はロック・ドラマーの人材が豊富でアメリカやイギリスに輸出したいくらい」という説(おれが勝手に言っているだけなんだけど)を裏付けるような藤田の迫力あるドラミング。新しいアルバム『HELLO』も完成度は高いのだけど、ライヴの迫力にはかなわない。もし、アルバムを聴いて曲がいいと思った人は是非ライヴも観てほしい。今のモーサムのテンションの高さはとんでもないものがあるから。 前回のレポートで「『パルス玉』の歌詞にあるように『さなぎが蝶になる、その瞬間を君は見ている』、それが今のモーサムトーン・ベンダーのライヴを観ていると、まさに、さなぎが蝶になる瞬間を体験しているのである」と書いたけど、もうすでにさなぎは蝶になりつつある。この変化を体験できるのは今のうちだと思う。次は新宿リキッドルームでワンマンですよお客さん。 モーサム・トーンベンダーのセットリスト:協力 マーブルリヴァー --- setlist ---
壊れてるよ Reported by Nobuyuki Ikeda. 無断転載を禁じます。The copyright of the text belongs to Nobuyuki Ikeda. They may not be reproduced in any form whatsoever. To The Top. |