Sherbets at 赤坂ブリッツ(2001年7月11日)
 元ブランキー・ジェット・シティのベンジーこと浅井健一率いるバンド、シャーベッツのライヴが赤坂ブリッツで行われた。ブランキーは去年のフジロックで解散してしまったが、ベンジーはAJICOやこのバンドで精力的に活動しているのが頼もしい限り。会場は満員。赤坂ブリッツでは狭いのではないかと思うほどの盛況である。

 始まる前は、ダイナソーJrとかUS/UKのギターバンドの曲が流れる。この辺りがバンドの好みなんだろうか?「オズの魔法使い」のサントラから「オーバー・ザ・レインボー」が高らかに鳴り響き、メンバーが登場する。まずはベンジーとキーボードのだけで。ゆったりとした三拍子の曲と幾筋の光を放つミラーボールがマッチして美しい。以降、ストレートなロックンロールあり、もうちょっと先にはレディオヘッドがいるのではと思える構成美を誇る曲など、多彩で飽きさせない。ベンジーのギターも鋭く、グレッチの高音が良く響く。何よりもこのギターの音色に惹かれる人は多いことだろう。ブランキーのときは日本最強と思えるほどのリズム隊と格闘しなければならず、特に毎回違う中村達也のドラム(それが彼の魅力のひとつであるが)との対決をステージ上で強いられていたのであるけれども、このステージではノビノビ弾いていることが伝わってくる。他のメンバーもブランキーと比べるのは酷だけども、しっかりとベンジーを支えていた。

 さて、この日のライヴを観て感じたことなんだけれども、ブランキー時代からベンジーが書く詞って、お菓子がよく出てくる。お菓子と言っても、大福とかせんべいでなく、アメリカで売っているような甘ったるくて、ベタベタしたお菓子。飲み物でも、メロンソーダとかいちご水とか、こぼしたら蟻がたかって来るような甘い飲み物がよく出てくる。こうした甘い物への言及は、ベンジー自身そういうお菓子がただ単純に好きということもあるだろうし、アメリカの生活スタイルへの憧れもあるだろう。結果的にそれがハードになり過ぎない、ベンジーの絶妙なバランス感覚なのかもしれない。ブランキーのときはややもすると神経戦を強いられて、どちらか一方に振り切れてしまうこともあったのだろうけど、シャーベッツの場合はそのバランス感覚がちゃんとある。どっちが好みかは、人それぞれだけど・・・。さて、フジロックでシャーベッツを観た人の感想は?

Reported by Nobuyuki Ikeda.


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