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ひょんなことからこのイベントの存在を2日前くらいに知った。もともとはユネスコの50周年チャリティーイベントで、武道館でやる予定だったらしいのだが、諸事情が積み重なり、リキッドルームでやることになったようです。とにかく面子が異種で面白い。 会場は、「ここで新しいなにかが起こる・・・?」という空気に包まれていた。まったく新しい空気が生まれる化学反応を起こしそうな空気。司会を担当する浅野忠信が現れて、なぜかギターを持っている。少ししゃべり、突然唄いだす(笑)バラードのような、とにかくイメージとかけ離れたエレキの弾き語りで。穏やかに歌い上げ、唄が終わると突然叫び、今日のイベントが始まった。 とにかくいろんな奴らがいろんな音楽をしていた。DJプレイ、ダブ、打楽器(太鼓)、ラップ、テクノ。僕が特に印象深かったのはDRY&HEAVYとshingo02だった。ドラヘビを生で見るのはそのときが2回目だった。はじめて見たのは'00フジロック@ホワイトステージだった。そのときの印象はとにかくスカッとキックの利いた気持ちいいダブを披露していて、そのイメージのままでいたのだが、この日はまったく違った。内から生まれてくる悶々とした衝動を叩きつけるかのようなデュレイの利いたギター。とにかくヘビイなドラムとベース。ものすごく濃厚だった。ドライ&ヘビィだけではなく、演奏途中にshingo02も乱入。ラップをダブにあわせる。それがまたハマル。融合。 この日shingo02は他にもケンイシイのテクノDJプレイにも乱入し、ラップをかます。それだけではなく、打楽器(太鼓)も乱入。実に楽しいコラボレーションとなった。生の太鼓なんて聞く機会が無い日常にいる僕たちだが、生のリズムから生まれるリズムと、打ち込みで作られたリズムが面白く融合していた。おそらく僕を含めた観客は、最初からこの太鼓を目当てで見にきた、と思う人は少ないと思う。(ちゃんとした演奏というカタチで)初めて生太鼓を聞く人なんかもいたんじゃないかと思う。素晴らしいものを持っている楽器なのに日の目を浴びないものを、見事に掘り起こしたshingo02はやはり凄いと思う。shingo02という媒体を経由して、僕たちは太鼓の音に出会えた。大げさに言えば古きよき文化との融合、伝承。こういうコラボレートは非常に有益だと思う。 そしてshingo02の社会風刺的なアカペララップに会場は一斉して注目。 彼のラップに耳を傾ける。彼の魂に耳を傾けていた。 イベントは場所、規模こそ縮小されたもの、伝えたい人の数は減ったかもしれないけれども、その思いは観客である僕たちに強く受け継がれたと思う。熱い音楽、新しい融合をはじめよう、ということを。 共通してメロディを聞かせるというより、生のゴツいリズムたち(というより鼓動)をしこたま味わったイベントになった。プラネタリウムというタイトルなのだが、僕は空、宇宙をあまり連想しなかった。むしろ大地の鼓動。あ、でも、その大地もプラネタリウムの一部ではあるが。これが宇宙、空という広大なもののひとかけら、みたいな感じだろうか。 なかなか盛り上がった熱が自分の中から抜けず、盛り上がりすぎ、帰りの原付で、いつもならブレーキをかけてスピード落として曲がるカーブを「今日はブレーキかけずに曲がろう」と僕に思わせ、そのままのスピードで走り、見事に川に落ちそうになった間抜けな自分がいて、それがまたなんか良かった夜だった。
- 参加アーティスト -
浅野忠信(司会) Reported by Taku Katayama.
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