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あ、今日はいつもより30分開演が早いんだった!―――。仕事の後、大汗かいて会場入りすると、すでにひと暴れを狙う軍団でホールが埋まっている。後方でとりあえず様子を見るかと思った6:30すぎ、暗転後、突然場内に「六甲おろし」が。今年はまだ我が阪神タイガースを甲子園に応援に行けないままの私だが、まさかリンキン・パークのライヴ会場でこの歌を聴こうとは。これからモッシュ&ダイヴしまくるで!といきまいてた兄ちゃん達と、大ウケしつつの大合唱だ。それに乗って登場したサポート・バンド、「宇頭巻」は地元大阪出身のハード・コア・バンド。今年初めのリンプ・ビズキットの来日時には、東京のみだがオープニングを努めたという。そんな話も納得の重量級サウンドと、合間に息を切らしながらの大阪弁、ボケ・ツッコミ漫才なMCのギャップもなかなか楽しい。 「おおきに、ありがとう!」と彼らが5曲ほどで嵐のように去った後、セット・チェンジ中は何故かアース・ウィンド&ファイアだの、シェリル・リンだのと懐かしい70Sのソウル系がかかりまくりでなごむ。 7時15分、暗転と共に皆が前にどっと押し寄せる。私も真中の柵あたりまで何とか前進。ピコピコとDJがスクラッチする音に続いてラップが始まる。いよいよリンキン・パーク登場だ。おお、オープニング"WITH YOU "からすでに大合唱が。予想以上にへヴィな音に既に前方はダイヴ出まくり。続く"RUNAWAY"でも合唱が起こる。ほんとにデビュー・にアルバム1枚しか出てないバンドの初来日なんて思えないぐらいのノリだ。どれも実際ラップの占める割合がけっこう多いのに、必ず皆で歌えるリフを持つ彼らの曲。ただのヘヴィ&ラウドなバンドとは一味違い、どこかウェットな感じの残るメロディの力を、生でもひしひしと感じる。 「日本でのボーナス・トラック曲だよ」と紹介した"HIGH VOLTAGE"に続いて "CRAWLING"はひときわ大きな歓声と合唱。私も大好きな1曲だ。アルバム未収録のナンバーも交え、文字通り"IN THE END"でいったん彼らがステージを去ると、「シノダ」コールが巻き起こる。2人のヴォーカルのうちの一人、マイク・シノダは日本人とのハーフなのだ。そんな名前を呼ぶのも妙に親近感がある。 アンコールはまず、もう一人のヴォーカル、坊主頭(笑)のチェスターがアコギ片手に登場、何と「ジェーンズ・アディクションでお気に入りのナンバーなんだ」と歌い始めたのは"JANE SAYS"。原曲に忠実なシンプルな歌に続いては、ようやくDJ君の出番だ。スクラッチしまくりながら、"FORGOTTEN"へ。そして、ラストは待ってました!の"ONE STEPCLOSER"まで、1時間少々とは思えない中身の濃さをしっかり焼きつけて終了。 最近LAで起きた銃乱射事件で、犯人がリンキン・パークのファンだったことから、本国では2年前のマリリン・マンソン同様、彼らを悪者扱いする動きもあるそうだが、「へヴィでダークな音を聴いてるから殺人犯になる」なんて、銃の危険さ以前に、そんなバカげた理論を盾にすること自体、その人が病んでいる証しだろう。少なくとも、この夜一緒に思いきり彼らの歌を叫んだみんなにはわかっているはずだ。彼らの歌がどんな圧力にも負けず、自分達の心にちゃんと届くものなのだと。 - SET LIST-
1.WITH YOU - encore-
11.JANE SAYS (JANE'S ADDICTION)
Reported by 小谷育代. 無断転載を禁じます。The copyright of the text belongs to 小谷育代. They may not be reproduced in any form whatsoever. To The Top. |