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前日、季節外れの雪が降り「明日は大丈夫かなあ」と気を揉ませたのであるが、当日は一転して晴れ、気温も上がり花見日和の代々木公園で「春風」が行われた。自分は昼すぎに代々木に着いたのだけど、既に大勢の人がいた。野外ステージ(ブランキーやズボンズのフリーライヴとか葉族などもおこなわれたところ)のDJが回す四つ打ちに身を委ねていた。
この日の会場は野外ステージをメインとして、去年のフジロックのアヴァロン・フィールドにあったソーラーパワーのDJブースがサブステージに当たり、焼そばやたこ焼きなどのお祭りでおなじみの屋台の他に飲茶、インド、タイ、トルコといったエスニックな屋台がある。インド料理の店で買ったナンのカレーは旨かった。それからA SEED JAPANのブースがあり、ゴミ分別を呼び掛けていた。衣類やお香を売る店、オーガニックなコーヒーやビールを飲ませてくれる店、マッサージコーナー、大麻の解放(というか所持制限緩和かな?)を訴えるブースもある。これはまるでフジのフィールド・オブ・ヘヴンが東京に出現したみたいだ。そして公園内や渋谷に向かう通路にはアコースティックデュオやバンド演奏やいつも代々木公園でやっているテクノやハウスのDJのサウンドシステムなどあり、この辺はいつもの代々木の光景である。
春風に来るお客さんは普通のテクノが好きな音楽ファンやギャル系の女の子やヒッピー風など雑多で親子連れで踊っている人もいる。
メインのステージは、ほとんど四つ打ちのトランステクノでずっと盛り上がり放、サブの方はドラムンベース、アンビエント、アコースティック、ブレイクビーツなど柔軟なDJ/プレイヤー陣で楽しませてくれた。その中でも14時頃、去年のフジロックのFOHで演奏したシアターブルックの佐藤タイジが打ち込み音をバックにギターを弾きまくるプレイが素晴らしかった。途中の機材トラブル(?)もなんのその、初めはギュワ〜ンとチョーキングを効かせ、次第にンワンッンワンッとワウペダルを踏みまくり、それからウワァ〜ンとスライド奏法とレスポールギターの太くまろやかな特性を生かしきったギターソロの約一時間はまさに至福の時。
ところで、この日のDJを観て気づいたことは、今やDJと言ってもアナログ盤だけを回すのではなく、CDJを使うのに主流が移りつつあるというのを感じた。それとサブの方でアンビエントなものをかけてた人はi-bookをミキサーにつないで音を出していたのでこのような使い方は増えていくのだろう。
夕方近くなるとさらに人が増え、メインの方は身動きが出来ないほど。そのため自分たちはシートに座って雑談タイム。ほとんど単なる花見だけどこれはこれで楽しい。音は十分聴こえてくるし。周りには勝手に楽器を持ってきて楽しむ人、仮装してカンパを求める人、チンドン屋などいろんな人が歩いている。
メインの方がいよいよ盛り上がっていったけど、もうちょっと変化が欲しいなあと思ってきた。気分転換に近くのコンビニに買い物に行った帰り、NHKと代々木体育館の間の通路でオリックスのユニフォームを着たイチローそっくりの男がSMAPの「らいおんハート」をラジカセでかけながら、歌詞を手話通訳するというシュールなパフォーマンスが目を引いた。間奏でバットを持つのはいいが、オイ!イチローは左利きだぞ。なんで股間が黄色く湿ってるんだ?という突っ込みどころ満載のパフォーマンスである。写真を撮っておけば良かったと今さらながら後悔する。他に目撃した人の話によると、背中にはイチローならぬMICHIROとあったようだ。遠藤かおまえは。この人をご存じの方は是非情報を下さい。もしかしたらテレビに出始めた頃のつぶやきシロー程度はブレイクするかもしれない(しょぼいな)。それにしても、見てはいけないものを見てしまった居たたまれなさと言うか、いや、でもある意味いいものを見せてもらったというか。
暗くなり、昼間と比べ肌寒くなったので18時半ころまだ盛り上がっている代々木公園を後にする。
朝から来た人によると午前中のシンセドラムとDJとのセッションをやったUNIが良かったらしい。他のDJで自分の知ってるのはほとんどいなかったし、知っている曲がかからなかったけど、そんなのはどうでもいいと思えるのであった。桜を眺め、旨いもの食って、青空の下でビール飲んで音楽聴いて、踊る。楽しいことはまだまだあるじゃないか。 というようにものすごく盛況だったが、今の代々木公園を取り巻く状況は相変わらず厳しい。自由な野外パーティーをおこなおうとすると警察が来る(こういうイベントに便乗してやると黙認されるのか、この辺の基準は非常に曖昧)。春風の公式BBSなどを見るとゴミが大量にでたようで、マナーはもうひとつだったみたいだし。果たして来年は開催されるのだろうか?ブームで消費されずに日本のラブパレードとして定着するのだろうか?環境省が後援に名を連ねているが、主催者の自由度はどこまでなのかとか、考えておくことは一杯ある。
Reported by ノブユキ
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