|
ベルギーから来たエレクトリックポップのバンド、なんて肩書きを見て、あなただったらどんなバンドを思い描く? シンプルなメロデイラインにふんわりとした演奏。外見はかわいくて... イージーリスニング?あなたの想像を裏切らせてあげよう。そのバンドの名前はSoulwax。たしかにかわいい。たしかにポップ。明るいし。でもこのバンドのライブで誰がメタルキッズがメタルののりでモッシュしてダイブして暴れてるなんて想像できるだろう。だけどSoulwaxにはできる。なぜなら彼らはロックでしかできないことをポップでやっているから。 ラジオで"Too Many DJS"を初めて聴いたとき、何だ?この勢いは? と思わずバンド名を走り書きしてしまったのを覚えている。このバンドの影響はどこから?というと、ライブのS.E.でながしたようなBeastiesからPrimalからMolokoからBeckまで。彼らがポップをやっている、というのは一目でわかる。だえどそれがふんわりどころか、がっしりしたメロデイラインがかけるバンドだし、ギターだって並のブリットバンドのギターよりはるかに勢いがある。 彼らがステージに登場した時はやっぱりバリバリ60&70年代のかわいいイメージ。みんなが薄茶のスーツに黒のシャツ、そして白のネクタイ。だけど見かけで終わらないのがこのバンド。私がロックでしかできないことをポップでやっているというのはこういうこと。例えばこのSoulwaxを風船に例えるなら、ポップから想像するところのソフトさでは絶対になく、外側は鉄でできていて、すごい勢いでどこまでも上昇し続けるかんじ。ただそれはぎっしり重い鉄の玉ではなく、あくまでも風船なのだ。 ラジオのDJがこのバンドを紹介する時、MIGHTY SOULWAXとよく紹介する。文字通り、パワフルで勢いを十二分にかりそなえたバンドなのだ。もし彼らのCDを先に聴いていたら、このバンドがライブ・バンドでもある、なんて想像はしないだろう。ライブ・バンドであったとしても、それはエンタテイメントの部分で楽しませる部類のバンドと仮定するだろう。だけどSoulwaxは違う。メタルキッズが最後まで頭を振るのをやめないのも、男女かまわずダイブし続けるのも、ずーっと笑顔で踊りつづけていられるのも、Soulwaxがライブバンドであるための実証なんだ。何よりも彼ら自身が楽しんじゃってるんだから。ギタリストは飛び回るしバリバリ70年代チックなギターの弾き方するし、髪振り乱すし、ボーカルは叫ぶし。はっきり言ってアンコールはなくてもよかった。だってもう充分に満足してしまったから。ライブに行くといつもどこかに感じる物足りなさがなかった。新人バンドだから? エレクトリックポップだから? そんな上っ面だけじゃなくて... 本当に楽しいから。かっこいいから。ライブどうだった? と聞かれたとしたら、うーん、よかったよ。といつもの口調で答えることなんかできない。もう、すごいんだよ! 超楽しいし、早くもう一回見たい! と相手にすごい勢いで語ってしまうに違いない。 Beckの"Sexx Laws"やBeastiesの"Body Movin'"が流れてきたら体を動かさずにはいられない人達。ぜひぜひSoulwaxを聴いてみてほしい。その明るさに、その勢いに、そのメロデイのよさに、びっくりするはずだから。
Reported by 高橋絵里. 無断転載を禁じます。The copyright of the text belongs to Eri Takahashi. They may not be reproduced in any form whatsoever. To The Top. |