FUUDOBRAIN feat. Thee Michell Gun Elephant, KEMURI, MAD3 and more...
@ ZEPP TOKYO (23rd Nov. '00)
会場に着くとすでに2バンドが終わっていて、「ワルキューレの騎行」が鳴りMAD3が登場したところだった。いつものようにギター、ベース、ドラムのシンプルな編成から迫力あるロックンロールを繰り出していた。基本的にこの夏に観たAIR JAMの時のセットと同じでモーターヘッドの「エイス・オブ・スペース」やルースターズの「どうしようもない恋の唄」などをカヴァー。ただ、自分としてはヴォーカル曲なし、MCもほとんどなかった99年2月のジョンスペンサー・ブルースエクスプローションの前座のときの格好よさが忘れられないんで、今のMAD3はちょっと弛緩した感じがする。最後のドラムセット壊しは完全にお約束になっているし。
次がケムリ。デヴィッド・リー・ロスの「ヤンキー・ローズ」をSEにして登場。大好きな曲なんで嬉しい。彼らが繰り出すスカコアは本当に楽しい気分にさせられる。フミオもMCで「楽しい」を連発。ただ、会場のせいかPAのせいか、フミオのヴォーカルが聴き取りづらかった。もうちょっとヴォーカルが前面に出てくる音にして欲しかった。また「以前と比べロックぽくなった」という声も。「楽しいことがいつまでも続くように、という思いを込めて作った曲」というMCから演奏された「kirisame」。政治的かどうかという以前に、自分が楽しく幸せに過ごせるかということについて歌であって、別に特別なことを歌っているわけではない。そんなことをいうのなら普通のラヴソングだって「一対一の人間関係で生じる政治力学をつぶさに表現した歌」なのである、そんなことを考えてみた。もっと、こういう歌が日本の音楽シーンに普通に出てくるといいと思う。
その次がSLIGHT SLAPPERS。観客から「お前ら浮いているぞ!」というヤジが飛んだようにこの日、観た限りでは異質な音楽性を持つ。デスメタル+ボアダムスみたいな感じで曲は大抵1〜2分。辮髪(?)の背の高いヴォーカルはマイクを振り回したり、咥えたり。観客からの反応はほとんどなし。結局14分くらいで終わった。こういうバンドも自分は結構好きだけど。
そして、トリのミッシェルガン・エレファント。おそらくフジ以来のステージ。チバも「久しぶり!」といって登場。まずは「ピーター・ガン」のカヴァーで肩ならし、という感じでそこから「デッド・スターズ・エンド」〜「プラズマ・ダイヴ」〜「GWD」〜「ヤング・ジャガー」のゴリゴリしたロックンロール攻撃。やはり、この硬質な音がミッシェルガン・エレファントの良さである。新曲も一曲やった。「GT400」が始まる前、「最近さあ、都内に白バイ多くない?捕まらないように気をつけて」というMC。本編ラストはおなじみ「シスコ」。アンコールは「武蔵野エレジー」と「ジェニー」であった。
表面的にはいつものミッシェルだったけれども、今年のフジのステージと比べれば攻撃性が戻ってきた。フジでは大物の安定感を感じてしまって少々残念に思ったのだけれども、ミッシェルはいつでもスリリングな位置に立てるのである。それでいて、「武蔵野エレジー」のような日本的な叙情まで取り込むという新たな展開まで見せている。ミッシェルガン・エレファントはまだまだやれると思った夜であった。
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