|
|
実は、FISHBONEの名前は知っていても、ずっとまともに聴いたことも、ライヴに行ったこともなかった私。いわゆるスカコアとかミクスチャー系はあまり得意じゃなかったからだ。しかし、今回はスマッシュ会員の招待状をいただいて、「一度は見とけ!」というお告げだと思い、クアトロ参上を決めた。 これで「津波」なんか起きるか?ってぐらい、まだお客の少ない6時半過ぎ。ステージの脇から見たことあるような帽子を被った男が、ズカズカと歩いてきてフロア後方へ。「あれ? 本物のアンジェロ??」 ファンの友人曰く、「いつもああなのよ。じゃ、行ってくる」と買ったばかりのTシャツを抱えてサインの人だかりへ。 やがて、見るからに頑強そうな外人客や、スキンヘッドの暴れ野郎など客もどんどん埋まり、7時20分過ぎようやくスタート。「PARTY AT THE GROUND ZERO」で、みんな踊る、ぶつかる、ぶつかる。ひゃあ! 女の子も果敢にダイヴしてる。早くも「煮え繰り返った鍋の底」状態のフロアを眺めつつ、カウンターに避難の私も、体は揺れっぱなし。続く2曲目でさっそく「TSUNAMI O OKOSE!」の連呼。かと思うと、今度は次々に女の子をステージに上げて、名前を聞いては、「彼女はタイトなブルージーンズはいてるよ、拍手〜!」なんて一人ずつどんなパンツを履いてるか説明していく。「WHERE'D YOU GET THESE PANTS?」にちなんでのことだ。 そして、“MAMA ! PAPA!” の掛け合いが始まったかと思うと、ついにアンジェロ、客席ダ〜イヴ! ここまでなら、御大イギー・ポップもよくやっていたが、アンジェロはそこから泳いで、何と私のすぐ横のカウンターまで。さらにカウンターに登り、天井に手をつきながらの「MA AND PA」熱唱。思わず私も汗でぐちょぐちょになったパンツのお尻にさわってしまった。さらに、決して幅の広くないカウンターの上を、ドリンクのコップやなんかを蹴散らしながら、大またで闊歩していくではないか。 ここ心斎橋クアトロに、オープンからかれこれ10年近く通ってきた私だけど、カウンターの上を闊歩した奴なんて初めてだ。びっくりしてると、「前はもう一つ向こうのカウンターまで行ったのよ」とまた友人の証言。これぞまさしく「魚骨」流。いやはや、恐れ入りました! あとはファンカデリックみたいな「SHAKEY GROUND」や「FREDDIE'S DEAD」など挿みつつ、本編の締めは、ひたすら突っ走るナンバー、「SUNLESS SATURDAY」。うわっ! 生で聴いたらこんなに血の騒ぐカッコいい「ロック」だったなんて! 私は今までの食わず嫌いを大いに反省だ。 アンコールは、「ONE PLANET PEOPLE」から「EVERYDAY SUNSHINE」。さらに 「UGRY」で始まった2度目、ようやくメンバー紹介しながら、一人一人がステージを降りていく。最後はアンジェロが吹き込んだ"FISHBONE"のフレーズが延々響く中、2時間のステージが終了。初めは私の守備範囲外かと思っていたが、やっぱり何でも飛び込んでみるもんだ。こんなに熱くて楽しいんだから。噂のダイヴも、カウンター歩きも絶対に忘れられない「クアトロ伝説」を私にしっかりと刻み込んでくれたライヴだった。
|