ROVO @ 法政大学学生会館大ホール (1st Sept. '00)
今年のフジロック2日目のフィールド・オブ・ヘヴンで極上の体験を味あわせてもらったROVOが、法政大学の学生会館でライヴをやるとfujirockers org.の掲示板で知り、出かけることにした。何年ぶりだろうか?大学(別に母校ではないが)というものの構内に入り学生会館に向かう。過激派の無数の落書きがある古びた建物の入り口ではブラスバンドのサークルがそれぞれ個人練習していたりするところを通り過ぎ、会場のドアを開けると200〜300人くらい入るホールがまあまあ埋まっている。フロアの人たちの多くがDJの回すミニマルなテクノにあわせて踊っている。フロアの床は木製で後ろに駅によくある強化プラスチックの椅子が階段状に設置されている。天井から今年のアヴァロンフィールドに置かれていた星型で鉄の枠に銀の布が張ってある大きなオブジェが下げられている。段差があまりないステージはまさしく文化祭・学園祭気分を感じさせる。入場したときには19時を回っていたのですでにAsa-chang&巡礼は終わったのだろうか。
DJが海の音のSEをかけたころメンバーが登場。ステージの後方に映し出されたVJによる映像は花が開く瞬間の絵と共に「open.」という文字が浮かび上がる。ギター、キーボード、ヴァイオリン、ベース、ドラム2人、DJの7人が反復するフレーズをゆっくり演奏し始め、「open.」は「miracle.」という文字に変わっていく。ときにディレイを深めに効かせたヴァイオリンが優美なフレーズを弾いたりして気持ちが良い。そして突如、ドラムがけたたましく鳴り響きベースがドライヴ感を増して会場をグルーヴの渦に巻き込む。それまでゆったりしていた観客もスイッチが入ったように激しく踊りだす。ヴァイオリンは先ほどまでの佇まいとは違い狂ったように弾きまくり、弓の糸が何本も擦り切れている。はじめはゆっくりと徐々に高めていき、突然堰を切ったように激しくなる。ROVOのメンバーは快感のツボを知っている業師なのである。2曲目からしばらくDJなしで演奏するのだけど、皆がリズムキープに徹している中、ツインドラムのうちの一人だけが狂ったような変拍子を叩き、途中から全員がその変拍子のほうに合わせるという超絶な演奏の曲やベースの人が吹くハーモニカとヴァイオリンの美しい掛け合いの曲も素晴らしい。そして中盤、再びDJが登場し、ミニマルなテクノを回すDJにツインドラムが襲い掛かるというガチンコ対決をおこなう。異様に正確なリズムキープ、それでいてシンバルやタムを叩きまくるという異様に多い手数という二人のドラムの迫力は圧巻。それからDJとギター、ハーモニカ、キードード、ヴァイオリン、トランペット(ドラムの人)、ベース(もう一方のドラムの人)が一人づつ加わり異種格闘技戦をおこなう。そして、また6人の生演奏で「knm!」を演奏(スイマセン、曲名分かったのこれだけなんです)。ここがこの日のハイライトだった。アンコールまで終えた頃にはすでに始まってから2時間は経過していた。そんな時間の流れを分けわかんなくさせてしまう力が彼らにはあった。フジロックで夕日を浴びながら彼らの音を浴びるものよいが、このような狭い空間で味わう彼らもまた良し。このライヴを教えてくれた人に感謝したい。
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