東京阿波踊り in JR高円寺駅周辺 (27th Aug. '00)
JR総武線の高円寺のホームに立つとすでにお囃子の音と街の喧騒が聞こえる。ホームは大勢の人でなかなか改札にたどり着けない。ようやく改札に着いても駅の周辺は大混雑である。
毎年8月26日(前夜祭)、27日、28日に行なわれる高円寺の東京阿波踊りである。高円寺の駅を中心に周辺の商店街を70以上の「連」と呼ばれる阿波踊りのグループが練り歩く。携帯電話でフジロック仲間と連絡を取り合い、高円寺の街をぶらついてみる。裏通りではそれぞれのレストランが店の前に屋台を出していてビールやつまみを売っている。フジロックのワールドレストランを思い出す。かと思うと何故か民族衣装を着てバグパイプを吹く人もいたりして、高円寺在住の人によると「もう、なんでもアリなんですよ」とのこと。
阿波踊りの見物は高南大通りの中央演舞場に集まる人が多いけれども、ロープで仕切られ警察が警備しているところよりは、そこから一本西に方に行った丸の内線の新高円寺付近の商店街でみるのがベスト。大通りと比べて人が少ないし、何の仕切りもないので間近で観ることができる。さらに連のあとに付いていって踊ってしまうことも可能だ。
阿波踊りのリズムは「チャンカチャカ、チャンカチャカ」という基本があるけれども、連によって結構違いがあって、細かいメロディをつける笛や三味線がある連の他に太鼓と鐘のみのシンプルな編成の連もある。そういう連はハードミニマルなテクノという感じで大太鼓は完全に四つ打ちだったりする。またある連はちょっと複雑にリズムを組み合わせドラムンベースぽいのもある。同じフレーズを繰り返し、演奏を終えるときには一気にテンポが速くなって頂点を迎えるのはほとんどテクノを聴くときの快感と同じである。どうやら本場徳島の阿波踊りのリズムから別の方向に進化してしまった連もあるとのこと。
最後の方は路上に座り込み、酒を飲みながら阿波踊りの音を聴いていた。終了前、自分たちの近くに二つの連がやってきて演奏を始めた。最初はバラバラだったそれぞれの連のリズムが意図せずともだんだん合ってきてそのリズムを左右から聴いて「踊る阿呆」になって体を動かしていると本当に気持ち良い。来年のフジロックに来てくれないかなあ阿波踊り。今年、オゾマトリのリズムに体を揺らした皆さんなら絶対OKなんだけど。
高円寺の阿波踊りは本場と比べ根拠ないし胡散臭いので(でも今年で44回目なんだそうだ)、別にこれが「本物の祭りだ!」というつもりはない。だけど人が求める根源的なリズムは共通するのがあるんだなあと改めて思った。それに楽しけれいいじゃないか、とも思う。まあ、もうちょっと「見る阿呆」より「踊る阿呆」が増えればいいと思うけど。それとせっかく盛り上がっているのに21:30で終わり、途端に警察が笛吹いたり、拡声器で注意しだすのはなんだかなあと思う。まあ、いろんな事情があるにせよ、やっぱり盛り上がったらとことん行ってみたいもの。もちろん、この阿波踊りを行なうにもいろんな手間も苦労もあるだろうけど、この日本で精神を解放し自由を味わう空間を作るのには本当にいろんな困難があるのだということも一方で感じた。 |
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