Machine Head at Umeda Heat Beat in Osaka(2000年3月26日)
 彼らが西海岸から痛烈なあいさつ状を持ってデビューを果たした時、私の耳は南部出身のカウボーイ達に向いていた。カウボーイの初上陸を見逃し、その強烈無比な パフォーマンスが絶賛されるのを2回目の上陸まで待たなければならなかった。同じ様に西海岸から日本にやって来た彼らの勇姿をこの眼で観ることはなかった。次回まで待たなければイケナイと云う悔しい気持ちが心に残った。しかし、その2回目が長かった… 5年の月日が流れ、シーンにはKORNやLIMP、PITCH、RAGEと云ったアーチストが縦横無尽に翔け回り、彼らのサウンドがドレだけキッズに浸透しているのか判ら なかった。

 今回大阪公演は日曜日に当り、ある程度は埋まるだろうとは思っていたが、ハッキリ云って不安だった。ラジオでも曲は余り聴かず、Sold Outと云う文字を見掛けたことも無かった。しかし、その危惧はすることも無かった。BAT CAVEにUNITEDのライヴが終っていそうな7時頃に脚を踏み入れると、そこには会場から溢れんばかりのキッズが休戦していました。その中を掻き分け、会場後ろ側に場所を確保し、彼らの登場を待つ。NINが流れる中セッティングが進み、客電が消えると「ロブー!」とヤロウ共の声が飛び交う。最新アルバムから「エンター・ザ・フェニックス」が聞こえて来るとメンバーがステージにその勇姿を現す。「ウォー!」と歓声が挙がり、「デザイヤー・トゥ・ファイヤー」で待望のパフォーマンスがスタート。続いて前作から「テイク・マイ・スカー」が始まると更に歓声は盛り上がる。この時点でSwimがアチコチで起こり始める。会場に来ていた 人たちにと云うMCがあり「ブラッド、スウェット、ビアーズ」「ストラック・ナーヴ」「シルヴァー」と緩急を付け、前作のリーダー・トラック「10トン・ハマー」で熱気が急上昇。デヴュー・アルバムから「オールド」を披露し、続いて出て来た曲は最新作収録のポリスのカヴァー「孤独のメッセージ」それまでのツアーで演奏したと聞いていなかったのでサプライズを貰った気分に。「エクスヘイル・ザ・ヴァイル」、来日記念シングルにもなった「フロム・ディス・デイ」で本編は幕を閉じました。

 戦闘開始はデビュー作からの「ネイション・オン・ファイヤー」「ダヴィディアン」をブチかます。この中でBlack Sabbathの「アイアン・マン」、Sepulturaの「ルーツ・ブラッディ・ルーツ」駄目押しでMotley Crewの「ライヴ・ワイヤー」のメドレーを。ロブの「Oh, Jesus」と云う言葉が印象に残った。最後は「ナッシング・レフト」で西海岸からのお礼参りは終了した。

 今回の来日までにメンバーの交代もあり、新メンバー・アールーのお披露目にもなった今回。コンサート中、各メンバーへの声援が飛び交い、彼らのサウンドが確実にキッズに爪痕を残していると実感しました。Hi Hopにメタル、ハード・コア等の音楽を自分たちの血や肉としている彼らのサウンドがこれからドコまで成長して行くのか、とても愉しみである。

Reported by 水津千尋.


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