Fuji Rock '97
 1997.7.26
友人と二人で無謀、且、人生を変えるべく図られた旅に出る。九州を出発し、広島で友人と合流。 交通機関の発達した現代において二人はこの先に待ち構えている試練を知らずしてか「自家用車」で現地へ向かう。その距離ざっと2000km・・・・・時間にして半日程度であろうか・・・・・

 日本音楽史上最高の今回のイベントを普通なら最初から隈なく隅々まで見届けようとするのが当然のことかもしれない。しかしながら二人はターゲットをRCHPとRATMに絞る。 なんともゴージャスな心意気! 傍から見ればただの大バカにしか見えないのだろうか?とにもかくにも、二人は極上ライブを見るために車をひた走らせるのだ。

 現地到着、すでに午後をまわってる。途中で車を乗り捨てて、会場へ向かう。昔から懲りずに何度も無計画で事を成してきた二人にとって、今回も試練は笑って待っていた。ふもとから歩くこと・・・・・何時間歩き続けたのかさえわからない。足の痛みを堪えながらただひたすら上り続ける・・・・・まさに「大バカ者の行進」だ・・・・やっとのことで辿り着いた会場では既にグロッキー状態のオーディエンスもちらほら。。。まだ1バンドも見ていないのに他のオーディエンスと同じようにグロッキーになっている二人・・・

 しかし!ステージに着いた途端、二人のエンジンが再始動!周りの人間が口々に次のステージについて語り始めた・・・・レイジだ!泥沼の中を、人ごみを掻き分けてポジションキープ。台風直撃のこの空の下、こんなにテンションの高い人間を空たちは見たことがあるのだろうか・・・叩きつける豪雨と霧の中、オーディエンスは満面の笑みを浮かべ待っていた。

 ・・・・・来た!次の瞬間、霧はまるで彼らの存在に恐れおののいているかのように退散。この悪状況の中、大自然の波に逆らって会場は揺れた。最高のステージ、最高のオーディエンス、今まさに歴史に残るこの瞬間!周りをバカデカイ外人たちに囲まれてもみくしゃにされながらも一種の快感を覚えながらトリップしていく・・・・「このまま死んでもいい」とさえ思えた。 二人は音楽史上最高の歴史に居合わせたのだ!後悔などの欠片もなく、時は刻まれる。 大トリかとも思われたRHCPのステージ。負傷を負っていることなどみじんも感じさせない彼等のステージアクション。レイジ、レッチリ、ともに初体験の二人にとって、今まさに人生を変える瞬間!彼等のステージを、会場の昂揚を、すべてをソウルに刻みつけながら燃え尽きた・・・・・

永遠に焼き付けられた 1997.7.26。この日が世界の破滅の日なら最高だった・・・・・この先私は「1997.7.26」の焼印を胸に腐敗しきった世の中でまたいつか新たな刻印を得るためにこの世をさまよい続けるのか・・・・・

Reported by 岩井真由美.


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