LIT @ Shibuya On Air East (13th Jan '00)
'99 全米で大ブレイクしたバンド、LIT、日本初来日!
ウッドストックで大盛況だったパワフルなパフォーマンス、オフスプリングやガ−ベッジとのライブツアーなど、着々とLITの名を人々に広め、実力と実績を得てきた彼らが、待望の来日を果たした。充分な集客とは言えない状態ではあったが、ベースのケビンは「すごく楽しめた。大阪のお客さんもすごく良かったけど、東京は、もっとクレイジーですごい盛りあがりだった」と、満足そうに話してくれた。
メジャーデビューアルバム「ア・プレイス・イン・ザ・サン」の1曲目「フォー」でライブは幕を開けた。力強いギターで始まるイントロ、縦乗りのスピード感溢れる曲で、観客の盛り上がりは初っ端から全開だった。一息入れる間もなく、立て続けに曲を演奏、ステージ上でA.ジェイは足にバネでもつけているかのように高く飛びはね、観客もモッシュにダイブと小規模ではあるが、凄まじい勢力であった。関係者なのか、後ろの方で腕組みして見ていた人たちの足元もリズムを刻んでいた。誰もが自然と体を動かしてしまう、乗りのいい曲の連続である。ステージ上から手を伸ばし、ファンとの触れ合いも忘れず、1曲演奏し終わる毎にピックを投げ、しまいには、マイクスタンドについているピックすべてばら撒くなど、ファンサービスに余念がない。途中の中途半端な間やMCもご愛敬。アルバム1枚しか出ていない為、楽曲は少ないものの馴染みの曲ばかりなので、密度の濃いライブとなった。
インディーズで出していたアルバム、「トリッピング・ザ・ライト・ファンタスティック」からも数曲演奏した。まだ日本で発売されていないアルバム(1/21発売)だが、観客の反応は好感触だったようだ。
ライブも終盤に差し掛かった頃、シングルカットの「マイ・オウン・ワースト・エネミー」で観客と大合唱。LIT自身がライブを楽しみ、そのパワーに観客も引き込まれ、最後には観客との気持ちのいい程の一体感を得る事ができた。
男臭さを感じるバンドであり、ぎっしりタトゥーの入った太い腕、ロックンローラーの風貌から、その軽快なサウンドを想像するのはなかなか難しい。だが、ライブで「ラブリー・デイ」を歌うA.ジェイを見て、愛しさと優しさ、そして親近感を覚えた人も多いと思う。彼らの魅力は、普通っぽさなのかもしれない。隣に住んでいる気のいいお兄ちゃんたちといった存在なのだ。
ライブ後、A.ジェイは「オレンジカウンティにはこういう小さいライブ会場がないんだ」と人気のない会場を見回しながら、つい先ほどまでのライブの熱気と興奮の余韻に浸っているかのように語った。近距離での観客全体との触れ合いと一体感を充分に満喫したのだろう。ファンと一体になって全力疾走した1時間余り、恐らく、遠く離れた国にも自分たちを根強く応援し、支えてくれているファンがいることを実感した事だろう。
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