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定例 : これを見逃すな!
これからツアーに入るバンドや来日するアーティスト
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暖かな空間で聴く、穏やかな弾き語り
- 近藤智洋@珈琲蔵 -
2006年、2007年の2年で、日本全国47都道府県をライヴで回った近藤智洋。いい形で足跡を残せた場所には、今年も『帰る』感覚でギターと歌をもって訪れている。愛媛県は四国中央市にある珈琲蔵もそんな場所のひとつだ。ここは、いいライヴをやりたい! というスタッフの気持ちと、会場の雰囲気が素晴らしい。昨年はチケットはソールドアウト。ライヴでは世代を超えて伝わる歌をこの地に届け、愛媛県での初ワンマンを大成功させた(レポートはこちら)。来る10月12日。約1年ぶり2回目のワンマンが行われる。
珈琲蔵はその名のとおり、普段はこだわりコーヒーとオムライスが自慢のカフェとして営業している。歩くと、コツコツと気持ちのいい足音がする木の床に高い天井、剥き出しの梁。素朴な内装の店内にコーヒーの茶色い香りが流れる、座っていると心底ホッとできる店だ。木造の建物のせいか、柔らかく音が響くので、弾き語りの会場としても上々。スタッフは演奏中でもいつもの接客を怠らず、通常のライヴハウスにはないホスピタリティも感じられる。美味しいコーヒーと料理、丁寧なサービス。そんな中でゆったりといい音楽が観られるなんて、幸せ以外のなにものでもない。お酒もいいけれど、コーヒーの香りと近藤智洋の弾き語り、『コーヒー&〜』みたいなタイトルをつけたくなるくらい相性がいいのだ。
いままでに何度か書いている気がするけれど、近藤智洋は、その場の空気を吸収して歌に映していく歌い手だと思う。7月に2枚目のアルバムを出して、ライヴをやり続けている彼にとって、1年前とは目に映るものも、歌で表現したい世界も変化しているはず。四国中央市は目立った観光スポットはないけれど、海と山が両方合って、人の暖かさがある。珈琲蔵にはスタッフの熱意と、いい音が気持ち良く響いていく環境がある。2008年のここでの風景はどんな歌になっていくのだろう。この時、この場所でのみ触れられるものになることは間違いない。それを確かめに、少し遠くの街まで足を伸ばしてみる。10月の3連休、そんな過ごし方はいかがだろうか。
近藤智洋ワンマン
10月12日 四国中央市 珈琲蔵
開場:17:30 開演:18:30(オープニングアクトあり)
問:珈琲蔵 0896-24-0313
近藤智洋ライヴスケジュール
10月8日 下北沢 クラブ・キュー
10月11日 松山 星空ジェット
10月12日 四国中央 珈琲蔵
10月13日 高知 歌小屋の2階
10月16日 福岡 プレアデス
10月17日 京都 パーカーハウスロール
10月18日 大阪 ハードレイン
10月19日 愛知 人工海浜
10月22日 三軒茶屋 グレープフルーツムーン
10月24日 岡山 ペパーランド
10月25日 兵庫 ダイニングバー セシル
10月26日 広島 シェルター69
10月28、29日 下北沢 レテ
※詳細、その他のスケジュールはオフィシャル・サイトでご確認ください。
written by wacchy
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