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クリスマスイブの伊勢参りに向けて
レビューとして書いていた矢先、imakazが先にレビューをアップしてしまった。納得してしまったが、いかんせん悔しい。ヤツがいくら年上であろうともやられっぱなしだと気が済まないので、スカフレイムスについて、とりあえず書こうと思った。ひょんなことから聞いた宮崎さんの言葉と、クリスマスイブに繰り広げられる「ルーディー達の伊勢参り」に向けて高まる期待でやったろうじゃないか。
いよいよ発売となったスカフレイムスのアルバム。数曲はライブで聞いたことがありステージの上から「新曲です」なんて言われたら、帰り道で友人と「新曲は不良でヤバい」だの「もしかして…出る?」だの、話のネタは尽きなかった。
実は発売前にここに収録されている音源を少しだけ聞いたことがある。メンバーにとっても欠かせない店であり、その関係は持ちつ持たれつ。そこでいつものように淡々と呑んでいたけれども、唯一いつもと違ったのは『REALSTEP』がかかったということ。聞いた瞬間に友人との話題を放ったらかしてカウンターに向き直り「これって、スカフレイムスの新譜でしょう!」と自信をもって聞いてしまった。楽しげなリズムと、アルバムが待ちきれない思いと、先に聞いてしまった優越感が酒のペースを早め、奄美の黒糖ラム酒ルリカケスまで飲みだす始末。スカのレジェンドと共演し、そのテクニックを我がものとし、あのリコ・ロドリゲスをして「スキャタライツみたい」と言わしめた彼らの新作は、やっぱり旨かった。
ポツポツとノイズが走る中古のドーナツ盤を愛聴し続けたことは英国のネオスカ勢と変わらないし、世代的にも同じ。そんなスカ第二世代に属しながら、パンク以降のニューウェーブを取り入れることもなかった。おそらく、ジャマイカからの移民を受け入れていた英国ではなくて、スカという文化と完全に切り離されていた日本だからこそなのだろう。だけれども、スカは日本の演歌との符号も多いわけで、"りんご追分"が遥か南国の島国でカバーされていたことに驚きつつ、大きな親しみを覚えたりもしたはずだ。ついでに言うと、トロージャンやトレジャーアイル、スタジオワン等からレジェンド達のレコードが再発すると聞きつければ、浮き足立ってメンバー間で互いに素知らぬフリをしながらも、結局レコ屋に向かって鉢合わせ、などという逸話もまた面白く、ついつい頷いてしまうし、メンバーが何食わぬ顔でエサ箱(レコードを入れておく箱)をパタパタと漁る光景までもが自然と浮かんでくる。
発売日の日、いてもたってもいられなくなった僕は、ギターの宮崎さんにアポなしで会いに行ってしまったのだが、宮崎さんは嫌な顔一つせず、こんな話まで教えてくれた。
「西洋人はコーヒーと砂糖が大好きなのよ。でも、ヨーロッパにはその2つがなかった。それで中南米とかに行って、奴隷とかいろいろな問題があったけども…でも僕がジャズやリズム&ブルーズを知って、今スカをやれてるというのはそういう複雑なことがあったからなのよ」
宮崎さんの言葉で新たに気づいたことは大きかった。「愛はすべて」と言ったビートルズと、10代でありながら「愛はひとつ」と叫んだボブ・マーリィ。『REALSTEP』に収録されている"絶え間なく瞬く星"、"MEET ME"、"太陽"ではしきりに「君」と叫ばれる。これがまた、宮崎さんの言葉がある/ない では捉え方が変わってくるのだ。
一年間、社会の駒になることによく耐えれたと思う。
でもあとちょっとでそれも終わる。
来年になればまた動かないといけないけれども…。
もうここから、たった今から遊んでいいかい?
忘れちゃいないか
そう あのステップ
踊ろうじゃないか
さあ リズムに乗り
(『REALSTEP』より "聞こえてこないか")
師が走る師走なら、日本における裏打ちの師匠も走るわけだ!クリスマスイブだなんだの色恋沙汰で世間が浮かれるなら、同じ思いを共有できる不良共とステップを「ゥンチャ」っと踏んで浮かれるわけだ! そんなこんなの伊勢参りは明日だぜ、あ・し・た!!
とりあえずコンポの目覚ましで『REALSTEP』をセットして、朝一鳴るのは"Good Morning"って演出はどうですか皆さん!!!
written by taiki
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