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連載リレー・コラム - 第5回
これを聞かずに、死ねるか!
誰にだってあるだろう、宝物のような歌やアルバム。 そんな歌やアルバムのことを話してみよう。
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享年50歳。自分もその年齢になってしまった。この年齢で、この世とおさらばか...
3年前の12月23日、ロンドンからの電話でジョーの訃報を知らされた。前日は、仲間と山奥に出かけて、凍えるほどの寒さの中、上半身裸になってたき火にあたりながら、大騒ぎをしていたんだが、どうやら、その頃、彼が逝ってしまったらしい。その時の話は、フジ・ロックのプロデューサー、日高氏が記した感動もののライナーに詳しい。実をいえば、この時、一緒に山で大騒ぎをしていたのが彼で、ライターでもない彼が書いた文章にいたく感動したものだ。どこかで自分も書きたいなぁとは思っていたが、遺作となったこのアルバムのライナーを書くに値する人間は彼の他になかっただろう。そんな意味もあって、このアルバムは国内盤をすすめている。
ジョーとの思い出はつきない。おそらく、世界中にそんな人々がいるはずだ。ライヴが終わっても、必ずファンとの交流をしていたのがジョー。日本での最後となった新宿リキッドッルームの階段で、ずらりと並んだファンと話をしている彼にスタッフに「もう、片づけは終わったから、ここは俺たちに任せて帰っていいよ」と言われたとき、彼がなんと応えたか...
「うるさい! これは俺の仕事なんだ」
いつもそうだった。だからこそ、彼の死後、ウェッブサイトに寄せられた世界中からのメッセージにもそれを見ることができた。
その遺作となったこのアルバムに収められているボブ・マーリーのカバー、「レデンプション・ソング」を初めて聞いたのは、それから半年後、ジョーの自宅を訪ねたとき。焚き火をしながら、満天の星の下、朝方の4時頃だったろうか、これを聞いた。で、涙が出た。泣かいでか!なんでも、ジョニー・キャッシュがレコーディングしている時にスタジオに通い続けて一緒にレコーディングしたのがこのナンバー。デュエットしているのは"Unearthed"というジョニーのボックス・セットで聞いているんだが、このブックレットに掲載されている写真で見るジョーの笑顔がたまらない。よほど嬉しかったんだろうな。正直、この1曲のためだけにでもこのアルバムを買う価値があると思うのだ。
おそらく、フジ・ロックやグラストンバリーのことを歌っているんだろう、ロックンロールな「コマ・ガール」に、なぜか朝霧での演奏が鮮明に記憶に残っている「ゲット・ダウン・モーゼス」や・ジョーニー・キャッシュのことを歌ったフォーキィな「ロング・シャドー」と、スタイルはさまざま。でも、それこそがジョーであり、彼のなかにウッディ・ガスリーからボブ・マーリーにジョン・レノンといったレベル・ミュージックが脈々と流れているのがわかる。
国内盤が嬉しいのは、ボーナス・トラックとして収録されているジミー・クリフの名曲「ハーダー・ゼイ・カム」のカバーやスペシャルズで有名になった「ア・メッセージ・トゥ・ユー、ルーディ。特に後者は朝霧ジャムで「スカ・フレイムスに捧げる」と言って演奏してくれたのが嬉しかった。今思えば、この時、同じ場所にいたスカのゴッド・ファーザー、ローレル・エイトキンも他界して、天国の人となってしまった。なんかセンチメンタルになってしまう年の暮れ、この時期になるとどうしてもこのアルバムを思い出して、また聞いてしまうのだ。
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Johnny Cash : Redemption song -->
written by hanasan
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2005
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